イギリスは電車は来ないがワクチンは来る〜ある英国人のコメント

妻が、「TVのワイドショーで、イギリス人タレントが『イギリスは電車は来ないのですが、ワクチンはちゃんと来た』と言ってたよ。それにしても、あのイギリスに日本が負けているなんて。。。」と。

イギリスに住む娘たちと話すと、確かにイギリスであれば59歳の私なら既に接種が済んでいるようだ。ここで書くのは、日本のワクチン戦略についてではなく、イギリスの事である。日本からイギリスに引っ越し、初めての海外生活を始めた時、イギリスのいい加減さに驚き、呆れ、迷惑を被った。一方で、日本の凄さを認識した。その一つが、電車である。

日本では電車は時刻表通り動くのが当たり前、そうでなければ鉄道会社は謝る。イギリスでは、遅れるのが当たり前。遅れるくらいならまだ良い。私が日常的に使うのは、ウォータールー駅。ターミナル駅である。“ターミナル”というのは“末端”という意味で、そこで路線が終了する終着駅のことを本来は言う。東京で言うと、新幹線の東京駅、井の頭線渋谷駅、大阪なら阪急梅田駅である。

帰宅時、ウォータールー駅で電車に乗り込み、発車を待っているが、定時になっても出ない。まぁいつものことと待っていると、アナウンスがあり、「運転手がいないので、この列車は運休となります」。乗客は、別に珍しいことではないので、「またか、しゃーないな」という感じで、ゾロゾロと降りて、別のホームから出る次の列車に向かう。

電車は一つの例だが、サービスのクオリティは日本と比べると恐ろしく低かった。国の医療機関NHSも、当時はその品質が批判にさらされていた。そんなイギリスで、ワクチン接種が進み、日本では遅々として進まないなんて。。。。もっとも、危機感が違うという意見もよく分かる。日本の死者数9829人(4月22日現在)、イギリス12万7577人である

画像1

画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?