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“ミニ冷やし中華“2023ローソン編〜やはりゆで卵は不在、蒸し鶏は決め手になるのか?

セブンイレブンファミリーマートとチェックしてきた“ミニ冷やし中華“2023バージョン、今回はローソンである。

ローソンは、まずネーミングが変わった。昨年は“ミニ冷やし中華“だったが、“ちょい麺 冷やし中華“となった。ローソンは、少量・お手頃価格の“ちょい“シリーズに力を入れているが、その一環だろう。

具材を見ると、“ローソン、お前もか!“という感じで、セブンイレブンと同様、ゆで卵(1/2)が消えた。ローソンの場合は、その代わりに親を登場させた蒸し鶏である。セブンの場合はカニカマだったので、ゆで卵を無くしたことに対するお詫びの気持ちが、ローソンの方に強く感じられる。それ以外は、昨年同様の錦糸卵、ハム、きゅうり、紅生姜というラインアップである。

最大のチャレンジは価格である。レポートした通り、セブンイレブンはゆで卵を無くした一方、値上げ幅を+2.8%と抑え税込399.60円とした。ファミマは仕様を大きく変更せず、値上げ幅+7.6%と堂々の価格調整だった。ちなみに、今年3月のCPI(除く生鮮食品、エネルギー)は前年比+4.1%である。

ローソンの冷やし中華、昨年はセブンとほぼ同じ価格であり、ゆで卵がなくなったことから、当然にセブンと同じような動きをしているだろうと、私は考えた。しかーし、ローソンの2023版は398円、税込では遂に400円超えの430円、上げ幅はなんと+11.1%である。

蒸し鶏で好感度アップしていたローソンだが、値上げ幅にガックリである。 再度整理しよう、税込でセブン399.60円、ファミマ398円、ローソン430円である。しかもローソンはゆで卵を無くした。セブンは、そのことを値上げ幅の縮小、カニカマの投入という涙ましい企業努力でカバーしようとしている。

ファミマは自然体。一方の、ローソンは卵に代えて親鶏の投入で、私の好感度を一瞬アップさせたが、裏で値段を大幅に上げていた。“ちょい“の名のもとに。

高くても良い、味が良ければ。私は食べて頭の中で文章を考えていた。ローソンの最大の特長は麺である。小気味の良い食感で、これはセブンやファミマとは明らかに違う。槍玉に上がっている(私が言っているだけだが)蒸し鶏はどうか。もちろん、少量しか入っていないが、手ぬかりなく仕上げている。

スープの方は、酸味がキツすぎず、コクもしっかりあり、バランスが良い。ここで、昨年の感想を見ると、<スープの味はバランスが良く、こちらも減点を許さない姿勢である>と書いてあった。ボキャブラリーの貧困さが分かるが、ローソンの味の一貫性を表している。

結論、蒸し鶏があり、もしここにゆで卵半分が入っていたら、この価格でもローソンがぶっちぎりにトップだったであろう。しかしである。。。。

魏呉蜀による「三国志」の如く、コンビニの“ミニ冷やし中華“における戦いは、絶妙の均衡の中、いずれにも軍配が上がることなく、2024年戦線へとつながるのだった!



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