見出し画像

みんな頑張った!!〜仙台育英・須江監督の言葉

夏の高校野球が終わった。深紅の大優勝旗を手にしたのは仙台育英、東北勢初の優勝である。須江監督は、「100年開かなかった扉が開いた」と語りました。

決勝戦が行われた月曜日、帰宅し高校野球の話題になりました。妻は日本のプロ野球にはまったく関心を示さないのですが、高校野球と大谷翔平には興味があるのです。彼女曰く、「仙台育英の監督のコメントが感動的」。

印象的な箇所を、Yahooニュースから引用します。

「入学どころか中学校の卒業式もちゃんとできなくて、僕たちが過ごしてきた高校生活と違う。青春って密なのに『ダメだダメだ』と言われて、どこかで止まってしまう中でもあきらめないでやってくれたこと。全国の高校生のみんながほんとによくやってくれて、今日の下関国際さんもそうですし、大阪桐蔭さんとか目標になるチームが会った中で走っていけた。全ての高校生の努力の結果」

ほんとそうですよね。ぐっと次元の低い話をすると、今年は2度ほど観に行く予定だった舞台が、出演者のコロナ感染でキャンセルになりました。こうしたことがあると、「チケット取ってもキャンセルになるかも」、さらにキャンセル慣れしてくると、「行かなくてもいいか」といった気分になることもあります。

ましてや、苦しい練習を続けている高校生となると、その気持ちが折れても責めることはできないように思えます。

彼らの気持ちを十二分に理解し、そのことを胸に指導を続けていたからこそ、須江監督は決勝の勝利インタビューという状況の中で、こうした言葉が自然と出てきたのだと思います。

全国の高校球児、コロナ禍の中で精一杯の頑張りを示してきた全ての高校生あるいは中学生に向けた、素晴らしいエールだったと思います


と、今日は良い話で簡潔に終わろうと思ったのですが………

毎日新聞、本日(8月24日)の朝刊。第2面に掲載の「水説」。専門編集委員の古賀攻が書いている。<7月の参院選で政権基盤を強化したはずの岸田文雄内閣の雲行きが怪しくなっている>。前日報道の、同社世論調査では、内閣支持率は発足以来最低の36%となった。

その処方箋として、古賀氏は統一教会問題と国葬の切り離しを提言する。<今さら国葬を中止するのはハードルが高すぎる。だとしたら、旧統一教会のうみを出し切り、カルト被害を防ぐ姿勢を明確にすればいい>と。

記事は、このアクションは、岸信介から続く、安倍家と勝共連合の関係、<安倍元首相の責任を明確にしなければならなくなる>ので、安倍派等からの反発を招くため、岸田首相は結局のところ<やり過ごす>ことになるのではないか。<被害者不在ではないか>と結んでいる。

きっとそうなるだろう。記事は、その予測に基づいて多少の批判はしている。しかし、<国葬を中止するのはハードルが高すぎる>ってどういうこと?

ハードルが高かろうがなんだろうが、やるべきでないことははっきり「止めろ」というべきではないか。毎日新聞はそういうスタンスだろうと思っていた。もちろん、この記事は社説ではなく、一編集委員の意見ではある。それにしてもである。

前述の同社調査によると、国葬に「反対」は53%、「賛成」30%、「どちらとも言えない」17%。これでも、「国葬はしょうがないとして」という提言になるのだろうか。「国葬は中止し、統一教会問題も決着をつけろ」ではないのか



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?