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人を使うにはコツがいる - ギグ・マインドセット GIG MINDSET

こんにちは、佐藤@読書好きプログラマーです。
読書が好きで「無駄な知識など存在しない」をモットーに雑多に目についた本を読んでいます。

今回は「人をうまく使うにはTEDIが重要だよ」って話をしようと思います。

最近、以下の本を読みました。

あなたはギグ・ワークという言葉を聞いたことありませんか?
すごくざっくりいうと、タスク単位で仕事を売り買いする仕組みです。なにかやってほしいタスクを金額込みで記載すると、それを見た人がタスクをこなしお金をもらう事ができます。
会社を通さずに仕事をやり取りできるので仲介手数料が少なく、発注する側と請け負う側の双方にメリットが有る仕組みです。

日本ではクラウドワークスランサーズが有名でしょうか。
世界中で副業が盛り上がっており、最近でもYahooがYahoo!副業をリリースするという話も出てますし、今後間違いなく伸びていく分野だと思います。

このギグワークはリモートで行うことが多く、コンピュータ関連の仕事ととても相性が良いです。僕はプログラマーとして働いているので、ギグワークとしての副業にも興味があるので、手にとって読んでみました。
しかし、この本は僕が期待しているギグワーカーとして働く方法を記載した本ではなく、ギグワーカーをうまく使って仕事の効率を上げる方法が記載された本でした。

では、この本が僕にとって意味がなかったのかというとそんな事はありません。人は一人で仕事をすることは出来ず、どんな人でも誰かに何らかの依頼をしたりされたりしながら支え合って仕事をしています。
一緒に仕事をしている人とは意識しなくても阿吽の呼吸でうまくいくことも多いですが、この本を読むと仕事を依頼するにはどの点を意識すればいいか再認識することが出来ます。

この本では人にタスクを依頼する時にはTIDEに気をつけるべきだと書かれています。TIDEとは以下の言葉の頭文字をとったものです。

・Taskify:タスク化する
Idenyify:特定・認識する
Delegate:委託する
Evolve:進化する

詳細は本を手にとって確認してほしいんですが、ざっくりかくと他人が作業しやすいぐらいのタスクに分解し、任せたタスクは相手を信頼して任せて浮いた時間で自分にしかできない仕事をしようという話です。

まぁ、言われてみればそのとおりで、作業がはっきりしなければどんな人でも成果を出せませんし、相手に逐一進捗を確認していては任せた意味はありません。浮いた時間を有効に使わなければ、ただ自分がその時だけ楽をすることができるだけで未来はありません。分解すればそりゃそうだよなと頷ける内容です。

ただ、これを業務で出来るかと言われると微妙ですよね。
人を使うにはそれなりのお金が必要で、会社がお金を提供してくれれば問題ないですが、大抵の会社では稟議を通すのは難しそうです。ちょっと前にどこかの会社で手当を出すと話題になりましたが、まだまだ社会全体で広がるには時間がかかるんじゃないでしょうか。

ただ、アウトソーシングが外部であると限定する必要はありません。
自分の部下に仕事を任せることもアウトソーシングの一種ですし、部下がいない人でも誰かにタスクを手伝ってもらえばそれは立派なアウトソーシングです。
人は一人で仕事をしているわけではないですし、会社はみんなのちから出回っています。適切なアウトソーシング術は会社勤めの人でもきっと役に立つと思います。

もし、あなたが仕事を依頼するのが苦手だなと思っているのであれば、一度読んでみることをおすすめします。余裕ができた頭で作業をすればきっと良い成果がでることでしょう。



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