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「Cant」と「Can't」が聞き分けられるようになる方法

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こんにちは、バンクーバー出身のJasonと申します。日中英トリリンガルの台湾系カナダ人です。


日本語をネットで数年間も勉強し、今翻訳者として活躍もしております。
言語交換の一環として、最初はLang-8、Hi-NativeやQuoraで日・英語関連のQ&Aをしてきましたが、ある英語圏の習慣に関する投稿が意外と注目を集めている(閲覧数1万回前後)ため、Mediumなどを使って自分の見解や感想を完成させ、文章化できたらもっと広まったらいいなと思います。

この投稿は、can'tは、tの音を発音しませんが、そうするとcanとcan'tはどのように言い分け、聞き分けしたらいいですか?によってインスパイアされたものです。

はじめに

Can'tはイギリス英語では「コァンt」と全く違う母音の発音になるにもかかわらず、アメリカ英語では、前述の短文の場合、canとcan'tのaの母音は原則として、同じく「エァ」(例:catのa)と発音されるようになります。


これは確かに困りますよね、特に早口の会話で不意打ちされると。しかし正直というと、ネイティブさえでも、時々混同してしまうことがありますので、聞き返すのこと自体は、あまり悪く思わなくても無難と思います。そのため、もし相手の意図が不明な場合でも、気楽に確認しましょう。
それにしても、以下の通りいくつかの区別方法があります:

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コツ①:'tは口語で普段発音せず、「促音」になる


語末にある「't」の音は、確かに口語で省略されることが多いですが、日本語の小さい「っ」みたいな促音で入れ替わったりします。


英語での促音(glottal stop)は、明記方法がないため、日本語のように意識されていないかもしれませんが、実際子音クラスターによる摩擦防止対策としての代用になることが多いかなと思います。

他の例:Open the door と Opened the door の発音が同じに聞こえます。どうやって発音しますか?


例えば I canのcanは、最後のnまで滑らかに聞こえる一方、I can'tのcan't「んっ」と、少しリズムを崩れて詰まって唐突に終わっちゃいます。細かいことなんですが、何かが言い続けたいのに躊躇って言い淀んでいるかように、という感覚に例えれるかなと思います。(例:[ah あ] vs [ah- あっ])


例文:
I can =アイケ(ァ)ン!
(註:ァの脱落もあり、実際単に「ケン」と読むことが多い気が。次章参照)
I can't =アイケァンっ。

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コツ②:「母音弱化」の有無で判明


長文の場合、元々母音が中立の"uh"の音になる、という母音弱化(vowel reduction)が起こります。早口が言いやすくなるよう、canの発音はまるで「ㇰン」と聞こえます。この現象は、can'tに生じません


例えば:
I can do it = 「アイㇰンデューェっ」 (「ケン」と「クン」の間に陥ります)
I can't do it = 「アイケァンっデューェっ」

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というわけで、二つの手がかり (促音+母音弱化)により、canとcan'tが区別することができます。

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追伸


念のため、音声でお参考になる場合、動画を一応作ってあります。
(チャンネルには他の英勉強(?)になりうる動画もありますのでもし興味がればぜひ(笑))

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