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仕事と家庭・育児の両立って何だろう?

女性が働こうとする時に出てくる悩みの一つ

「仕事と家庭・育児が両立出来るか心配です」

う〜ん、ちょっと待ってくださいね。

そもそもですが、両立しないといけないの?

何故あなたが全部やらないといけないって思っているの?

これは永遠のテーマにしておいていいのだろうか?

今回は「両立って何?」のテーマです。

思えば私も刷り込まれていた一人だった

今から20年前の話です。

その頃はまだ専業主婦で4人の子育て中だった私。

下の子が幼稚園入園を機に、空いた時間で働こうと思い立ちました。

ちょうど近所にハンバーガーショップがオープンするのでスタッフを募集中。

週3日、8〜13時のシフトです。

ダメ元で応募してみると採用となり、20年のブランクがある私でも使ってもらえるんだ!と喜んだものです。

帰宅した夫に採用されたことを伝えると言われたのが例のひと言。

ちゃんと家のことと子供の面倒見られるの?

このセリフの裏側にあるのは、「無理して働く必要ないじゃん。俺がこんなに毎日必死に頑張っているのに。家のこと守っていれば良くない?」です。

今思えば、私が何故働きたいと思うのかをちゃんと話合えば良かったのですが、当時は何も言い返せなく我を通す形で働き始めました。

出勤前や帰宅後も休む間も無く動き回り、夫に文句を言われないようにと必死だったと思います。

働きに出るのだから(出させてもらうのだから)、今まで通りちゃんとしないと!

完璧という呪縛に囚われていたわけです。

結局そんな状態は長続きせず、3週間で仕事を辞めることになっていきました。

主婦だけに皺寄せがくることに疑問

私がパートに出ようと思い始めた理由

・将来的にかかってくる子供の教育費を稼ぐ

・自分の働きで得る自由に使えるお金が欲しい

・家庭以外での誰かの役に立つ居場所が欲しい

この3つでした。

たかだか1日4時間程度の仕事で家を空けることが、そんなに家庭に支障が出るとも思いません。

ですが、ほんの些細な出来事で「家の中が雑になっている」「子供に目が行き届いてない」と思われるのは罪悪感となってしまう。

それって「主婦はしっかりと家庭を守るべき」に支配されているのでは?

ここに気づいた私は、専業主婦であろうと家事育児を頑張ることを辞めました!

「手抜き上等!」としたのです。

・いつでも働ける状態になった時に自分が困らないように。

・お母さんが居ないと家庭が回らないとならないように。

お母さんがいつもいるとは限らないよ!と子供には脅しです笑

主婦だって、自分の人生を謳歌したい。

家族のためにと尽くす時代は終わっています。

両立は完璧に出来ないと知る

先日観たTV番組の中での所ジョージさんのお話が響きました。

子育て中のお母さんからのお悩みに答えるという場面。

「家事と仕事の両立が出来るか不安です。どうしたらいいですか?」

これに対して、「両立は出来ません!」とおっしゃるのです。

女性が仕事をしながら家事をする、育児もする大変さをちゃんと理解している発言でした。

完璧にこなそうとして家事も仕事も100点目指すから両立出来ないとなってしまう。

家事50点、仕事50点の合わせて100点満点を目指せばいい。

どっちも頑張るけど評価は各100点を求めなくていいよね、と。

皆んな真面目に両方共やり切らねば、と思うから苦しいのです。

今出来ることをやる、誰かを頼ることをもう少し受け入れたらいいのにと感じます。

夫に家事を頼むと思ったようにやってくれなくて、結局自分がやってしまった方が早い!

そう思って、家事を一人で抱える人もいますね。

夫は子供と同レベルと知ってください。(男性の皆さん、ごめんなさい)

こと細く指示表を提示するか、出来ないことに目をつぶる覚悟を持つ。

お子さんが初めてやることには手を出さずに見守りますよね。

それと同じ。手も口も出さない。

家事をやってくれることに「成長」を感じましょう。

男性は外で働き、女性は家庭を守ることが、令和の今でもまだ残っています。

そろそろ変化するには、女性自身も考え方を変えていきましょうね。

そして、企業側にも「女性の両立に対する悩み」への理解が浸透すると、働き方に変化が出てくると期待しています。