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#本屋KIBAKOができるまで「自分は本好きなんだと思ってた!」

還暦を過ぎた私が実現したいコト

小さい頃から「やりたいコト」が無かった私。
叶えたい夢は何ですか?と訊かれるのが実は苦手で、いつもその場しのぎで思い付いた事を言って逃げてました。

壮大な夢なんて全く浮かばないし、私のキャラでもないしなぁと。
そんな私が見つけてしまった1つの夢。

「本屋さんをやりたい」

一人っ子で、幼少期から親は共働き。
北海道の地方都市に住む私は、空想の世界で遊べるのが楽しくて、いつも何かしらの本を読んでいました。
中学生以降は書店、古本屋、図書館を常にハシゴ。
自分では、本好きな人間だと思っていたのです。

北海道ではご存知の方も多いと思いますが、札幌に「くすみ書房」という本屋さんがありました。
中学生はこれを読め!
高校生はコレを読め!
読書離れする子供達におせっかい店主はいろいろな企画をされてましたが、経営難から書店を閉店する事になります。

閉店当日居ても立っても居られず、初めましてなのに久住さんとお話がしたくて本屋に押し掛けていました。

私が子供の頃からどれほど本に助けられて来たか、くすみ書房さんがなくなるのが残念だと。
そんな私に久住さんからのひとこと。

「相田さんは本のある空間が好きなんだね。」

そう、一瞬で私の本質を見抜いてらしたのです。
もちろん本を読むのも好きですが、本屋という空間が何よりも自分をワクワクさせてくれていた事に気付かされました。

実は、久住さんは本屋を再開する夢を持ちながらも病で他界されてしまいました。
その意志を継ぐという大それたことではありません。
久住さんに気付かせてもらった「本のある空間」を、書店が減り続けている北海道で増やせないだろうか?と漠然と考えている途中です。

実現がいつになるかはまだ見えません。
今は実際に小さい本屋さんを経営されている方にお話を伺っているところです。
人脈を広げておくのも夢への一歩かなと。

最近は独立系書店と呼ばれる個性的な本屋さんも増えて来ましたね。
話好きなおばちゃんがいる本屋さんってどうですか?
画像は久住さんの最後の本です。
ご興味ありましたらお手に取ってみてください。
私は毎回泣けてしまいます。