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書店に勤める会社員のエッセイ

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エッセイ集『探してるものはそう遠くはないのかもしれない』にはあえて書かなかった、書店員っぽいエッセイはこちらに
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2017年12月の記事一覧

弁当売りの書店員②

弁当売りの書店員②

弁当売りの書店員①

『探してるものはそう遠くはないのかもしれない』の先行発売を兼ねた「弁当売り書店員@三省堂書店有楽町店前」で、うっかりみんなの優しさにほかほか弁当化された私は、師走で賑わう渋谷へと向かった。

12月19日(火)18時00分~「弁当売り書店員 @大盛堂書店前」

前回同様、その日の朝から後悔しかなかった。どうして「やる」なんて言ってしまったのか。 寒いし、有楽町と違ってアウェイ

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弁当売りの書店員①

弁当売りの書店員①

始まりは有楽町だった。たまたま通りかかったところに貼り出されていたアルバイト募集のポスター。あれがなければこうして本を書くことも、会社員になることもなかった。そもそも、この年まで生きていたかどうかも怪しい。私は本来、そういう人間だ。

私を真人間にしてくれてありがとうございます。

その感謝の気持ちを込めて、歌います。どうか聴いてください。

『弁当売りの書店員』(作詞:新井見枝香)

駅前の街路

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サイン以外何でもします

サイン以外何でもします

ここ10年で、日本一作家にサインを書かせた書店員は、私かもしれない。

新刊発売時の書店訪問では、欲張って段ボール単位でお願いすることもあったし、たまたま買い物に来た作家を目ざとく見つけて、バックヤードに引きずり込んだことも数え切れない。たくさん書きすぎて、自分の名前がゲシュタルト崩壊した作家もいた。

私はその横で、餅つきの「あ、よいしょー!」みたいに調子良く半紙を挟んだり、「どっこいしょー!」

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これは『アクシデント・レポート』が最高に面白かったこととは、全く別の話です。

これは『アクシデント・レポート』が最高に面白かったこととは、全く別の話です。

今からすごく恥ずかしいことを告白する。

なんだかもう、言っちゃいたい気分なのだ。

樋口毅宏の『アクシデント・レポート』という小説を、ここ2週間持ち歩いていた。600ページ超、ハードカバーの2段組で、価格は3,100円(税別)。存在がクレイジーだ。

この厳つい単行本のおかげで、トートバッグを右側に掛ける私のコートは、そこだけ擦れてテカテカしている。

でもそのテカテカを、悪くないと思っている。

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