相手を知らずして、愛情の深さは測れない
相手が自分を好いてくれているのか?
どう思っているか分からなくなる時がある。
恋愛においてもだし、友人関係においてもそう。
最近接点を持つようになった人であれば、特に気になってしまう。
そんな時、わたしが決まって思い出すのは、アメリカに留学した時のホストマザーだ。
私は大学時代、1ヶ月間ユタ大学に短期留学をしたことがある。
そこで驚いたことは、日本の「お母さん」との違いだ。
わたしがお世話になったホストマザーは、
朝は家族と一緒に起床し、
食卓にシリアルと牛乳を並べる。
昼食にと、2~3分で用意された、ハムとチーズが挟まれたサンドイッチを持たせてくれた。
夕方は一緒にテレビを楽しんで、
夕食はさくっとお肉を焼いて出してくれて、みんなで食べた。
夕飯が終わると、食器を食器乾燥機に入れて、片付けは終了。
家族の洗濯物は乾燥付き洗濯機でまとめて洗い、洗濯袋に収納。
1日の終わりは家族とのんびり過ごす。
そんな毎日を送っていた。
衝撃だった。
わたしが知ってる母親の姿と全然ちがう!!
家事にほとんど時間も手間もかけないのだ。
そして、その代わり、
家族と過ごす時間をものすごく持っていて、
毎日しっかりとコミュニケーションをとっている。
そこには間違いなく、息子や娘への惜しみない愛がある。
ただただ、家事に時間と手間を惜しまない日本のお母さんとの違いは衝撃だった。
きっと日本で見るお母さんといえば、
朝はみんなより少し早く起きて、朝食を作ってくれてて、
お昼用のお弁当も同時並行に作ってくれてたりする。
そして、どこからか聞こえる洗濯終了の合図に反応して、
せかせかと洗濯物を竿に干し始める。
夕方になると、お米を仕掛けて、新鮮な食材を買いにいって、
煮物や揚げ物、汁物を同時に作り、夕食には多くのメニューが並べてくれる。
夜は、カッターシャツにアイロンをかけたり、
次の人の朝食の仕込みを行う。
そして、みんなが湯船に浸かれるようにお風呂洗いをしてくれてたりもする。
わたしが知っているお母さんはそうだった。
大変そうだけど、文句言わず家族のために動く。
決して、たくさん遊んでくれたわけではない。
夜一緒にのんびりする時間も限られてた。
でも、そんな母が大好きだったし、
心から感謝していた。
愛情もひしひしと感じていた。
愛情表現とは国によってこんなにも異なるのか!!!!!
家族との時間を長くとることで愛を伝えるホストマザーと、
愛を土台に、献身的な家事を行う日本のお母さん
どちらの愛情にも決して差はない。
優劣もない。
ただただ、愛の伝え方が違う、
どう愛を表現するかが、異なるだけ。
それだけだ。
つまり、相手がどんな人なのか、
愛をどう表現する人なのか、
それを知らずして、相手に愛されているか否か、
また、愛の大きさがどのくらいなのかを判断してはいけない。
相手を理解せずに、知った気になってはいけない。
だからこそ、彼氏からの愛に不満を持つ前に、
自分は相手のことをちゃんと理解できているのか、自分に問うべきだと思う。
それが愛する人に対して、きっとすべきことだ。
これは「好き」の一言も言ってくれなかった彼氏を受け止める自己防衛だったのかもしれない。笑
でも、そう考えることで彼が愛おしく思えた。
相手を理解して、気持ちを受け止める。
これからも大事にしていきたい。
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