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汝、星のごとくー再読

続編の星を編むを読むにあたり、読み返しました。

はあぁ…壮大で、あたたかくて、苦しくて。
この物語の中の、どうしようもなく辛い中で生きようとしている人々が愛しくて、
生きるって正しさだけじゃない、割り切れない、これが人生だよな〜って、、浸っている…。


そして現実なら、不倫なんて最低!と思うのに、
不倫相手の瞳子さんを凛とした自立した女性(しかも魅力的)に描いてしまうのが小説。

「暁海ちゃんは好きに生きていいの」
「そんなの自分勝手です。許されない」
「誰が許さないの?
自分の人生を生きることを、他の誰かに許されたいの?」

いざって時は、誰になんて言われようと好きなことをしなさいね。怖いのは、えいって飛び越えるその一瞬だけよ。飛び越えたら、あとはもう自由なの。
あなたたちはいい子ね。でも、褒めてないの。

好きなように生きているつもりだし、なんだかんだ好きな仕事をしているけど、それでも親が絶対的存在だから瞳子さんの言葉が胸に刺さる・・・。

私は、今家づくりをしているのですが、大きいことを自分で決めるのって、怖いんですよね。正解がない中自分で決めることが、怖い。

瞳子さんは自分の人生を選んで、幸も不幸もその人と包み込む覚悟がある。
「自分の人生を生きることを、他の誰かに許されたいの?」
これには本当ドキッとします・・・。そして勇気を貰えます。

人と違っていても、逆に人と同じでも、自分が選んだ道ならそれが正解。
情報があふれすぎて、つい正解を外に探してしまう現代。
親はもちろん大事だけど、親も一人の人間であって、必ずしも正解を教えてくれるわけではない。

本作は島の閉塞感や親の束縛、都会と田舎のコントラストが素晴らしく、ラストに胸が打たれます。

続編、星を編むをこれから読むのが楽しみ!🌷
続編を出すことを前提にしていたのか、
でもそういう感じがしなかったから
本作が好評だったからなのか・・・どちらにしても、この物語が続くことがとっても嬉しい!
主人公暁美に幸せになってほしい。

単行本か電子か、悩むけれど
装丁が美しすぎるので単行本で買ってしまうかもしれません。
カバーも神秘的で素敵だし、
中のトレーシングペーパーも好きだし。。

紙の本はそういう触感としても楽しいですよね📚🔖

本を再読することってあまりないけど、
新しい本も沢山あって、やりたいことも沢山ある中、気に入ったものをまた読むのは
とても贅沢な時間だなあとほくほくしてます☕️🌷
凪良さんは色んな愛がテーマになっている気がする。ひとつではない形で。
流浪の月もすっごくおすすめです。

紅茶をいれて、あと少しこの物語に浸ろうと思います。

ここまで読んでくださりありがとうございます。
寒くなってまいりましたので、ご自愛ください。

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