見出し画像

みんなの図書館「本と一筆」を開館しました

初めまして。
みんなの図書館「本と一筆」を運営している馬場みなみといいます。
「本と一筆」ってどんな図書館なの?どんな仕組みで動いているの?ちょっと興味があると思ってくださっている方々に向けて、みんなの図書館「本と一筆」についてお伝えしたいと思います。

みんなの図書館「本と一筆」があるところ

「本と一筆」があるのは鹿児島県大隅半島にある錦江町。
廃校になった中学校の一室にあり、図書館を運営しているNPO法人たがやすの事務所と併設されています。

                                    Photo by 長田涼

図書館からは芝生の校庭が見え、海まで徒歩1分。

自然に囲まれた、少し懐かしく穏やかな気持ちになる空間です。

図書館から見える景色


図書館をつくったきっかけ

「本と一筆」という名前は、もともと私が主催していた小さな読書会の名前でした。

本を通して自分を表現できる機会となるように、それぞれ好きな本を持ち寄って語り、最後に感じたことをガラスペンや万年筆でしたためるというイベントです。

本を通して対話することで、お互いの人のことを知れたり、新しい考え方や世界があるのだと知れる。

そしてインクのガラスペンや万年筆は、ちょっとだけその時間を豊かにするお手伝いをしてくれます。

                                    Photo by 長田涼

自分の考えや思いを本を通して共有し、ありたい自分でいられる空間であったらと思い開催していました。
そんな中、図書館をつくるきっかけになった記事に出会います。

本を通して表現のお手伝いをする手段をもう一つ見つけたこと。そしてたくさんの人を巻き込み、誰かの一歩を応援する仕組みがとても素敵で、この町にもつくりたいという気持ちが沸々と湧いてきました。

場所探しなど悩むこともありましたが、図書館づくりを進める機会と仲間に恵まれ、無事にオープンすることができたのです。

「本と一筆」の仕組みについて

「本と一筆」にある本は、NPO法人たがやすのメンバーの本や、寄付していただいた本、そして、「一棚本棚オーナー」になってくださったオーナーさんの本で成り立っています。
「一棚本棚オーナー」という仕組みは、図書館の一棚に自分の本を自由に置くことができ、みんながその本を借りられるというもの。20人オーナーさんが集まれば、20棚の本棚があるイメージです。

オーナーさんの棚。メッセージなどを自由に置くことができる。

人と人、人と本がゆるやかにつながり、心地よい空間をつくっていけたらと思っています。

本棚オーナーについての詳細はこちらからご覧ください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

さいごに宣伝

みんなの図書館発起人である土肥さんと、建築家の若林さんの共著である「わたしのコミュニティスペースのつくりかた: みんとしょ発起人と建築家の場づくり」が刊行されています。

「本と一筆」もお二人に相談させていただいた悩みの一例を掲載いただいております。コミュニティースペースづくりについて実践的な参考例がたくさん書かれているので、これからコミュニティスペースを作ってみたいという方はぜひ読んでいただけると嬉しいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?