【選んで無職日記86】紙社会
2024/10/9
起きてすぐパイナップルケーキを食べながら『ハリー・ポッター 謎のプリンス』を観る。私はパイナップルケーキもハリーポッターシリーズも大好きだ。パイナップルケーキよりもハリーポッターの方が好きだ。
パイナップルケーキは今のところ、台湾で売っている大きなプラスチックの樽のようなものに入った現地クオリティのものか、鼎泰豊のレジ前で売っているものが特に気に入っている。他に美味しいパイナップルケーキ屋さんがあれば是非知りたい。
ハリーポッターについてはまた別途色々書きたいが、とにかく私はハリーポッターと共に青春を送ったと言っても過言ではないレベルで愛している。だから寝起きにさらっと、炎のゴブレット以降のダークサイド魔法界の方もみちゃったりする。
ケーキを食べ化粧をして、昼ご飯を作り、食べ、お皿を洗って家を出た。メルカリの配送を完了させて雇用保険説明会へ向かう。これはいつも行っているハローワークではなく、駅前にある別のビル内で行われた。
時間より少し早めに行くとほとんど一番乗りだったが、会場に入って席を確保し、お手洗いに行って戻ると沢山の人が会場内の席に座っていた。
皆失業保険を希望している人たちだと思うとなんだか拍子抜けした。仕事をしていないイコール社会の民ではないみたいな雰囲気が日本にはずっとあるし、私も正直ニートをしている人とか、無職をしている人って何してんだろ、と思っていた。というか、無職の人ってほとんどいないんじゃないかなとさえ思っていた。だけどハローワークに行ったりこうして説明会に参加すると、色んな人が色んな状況で仕事をしていないのだなと思う。今私は無職期間をかなりエンジョイしていて、出来るだけ長く無職をやりたいと思っているが(超本心)、皆はどうなんだろう。
説明会が始まると、説明してくれるスタッフさんから、失業してから就職までが遅いと採用率が下がります、ということを初っ端で言われる。そりゃそうだろう。そうなんだけどさ、ちょっと普通に抗ってみたくなったんだよ、と思う。今までずっと働いてきて、これからもずっと働き続けるんだと思っていた自分が初めて仕事をしたくないと思ったんだよお。と心で駄々をこねる。こうして”仕事をしていない期間”がマイナスに捉えられるのは日本だけなのだろうか?
その後一時間をかけて、ハローワークの使い方や雇用保険の貰い方などを説明され、途中なんどか携帯電話で時間を確認してしまった。要するに説明を聞いているのが飽きてしまった。
それに、席に着いた時に沢山の紙を渡されて、ハローワークでも沢山
A4の紙をもらうのだけど、これがなんとも鬱陶しい。就職セミナーの案内、雇用保険のしおり、ハローワークの住所などなど、情報がすべてA4の紙にそれぞれ印字されていて、しかも次にハローワークに行かなければならない日などのスケジュールも全て紙で手渡しになる。冊子化はほとんどされていなくてホチキス留めもされていないから、バラの紙を沢山もらってなんだか学生気分だ。勿論PDFなどのデータでもらう方が困る人もいるだろうからしかたないとは思いながら、びっくりするほどアンチエコだなと心の中で毒づく。紙か電子、選べるようにしてくれたらいいのになあ。
紙が増えたファイルをカバンにしまい、眉毛サロンに行く。一か月近くたつと本当にぼうぼうで、前髪があるからわかりづらいものの生え放題となっているのでようやく行けてよかった。前回担当してくれたお姉さんが今日も担当で、しかもこのお姉さんは接客がとてもよいので好きだ(出来ればもう少し、ワックスの後に肌を指で押さえる行為を強めにやってくれたら完璧だ)。
サロンの椅子に座る前に荷物を荷物置きに置くのだが、その時にカバンの中身がちらっと見えて、「失業保険の~」という文言が見えてドキッとした。私は失業中だが眉毛サロンには行きたいのだな、と思うとちょっと面白かった。
その後コーヒーを買って帰宅すると、任意継続した保険証が届いていた。これで病院に気兼ねなく行ける。保険証が届かない三週間ほど、風邪などひいたらどうしようと思っていた。無事三週間乗り切れて良かった。
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