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WBCとスポーツ漫画

こんばんは、タナカです。

WBC日本優勝、おめでとうございます!
午前中に隣の家から「おあーっ!!」という喜びとも嘆きともつかない雄叫びが何度か聞こえていたので「野球ファンに幸あれ」と思いつつパソコンに向かっていました。近所のスポーツ事情が分かるのも在宅で仕事ができる恩恵の一つかもしれません。

後から知った情報によると、決勝戦は昨日の準決勝での逆転サヨナラにも負けるとも劣らない見応えある試合だったようですね。「漫画でもこうはならないだろ」という意見もTwitterでよく見かけました。大谷さんなどの現実離れしたパフォーマンスの選手だけでなく、監督の名采配とそれに至る経緯も文字通り劇的だったということで、ファンの歓喜もさもありなんと思う次第です。

スポーツ漫画で思い出すのは『アイシールド21』です。野球じゃなくて恐縮ですが、iPhoneのKindleアプリに全巻ダウンロードしては暇な時に読み返しているので仕方ありません。

アメフトをテーマに弱小チームがあの手この手で強くなっていく話で、スピード感あふれる画風と展開が楽しめる作品です。

この作品の最も印象的なシーンはどこか、と言われたら、泥門デビルバッツのヒル魔と神龍寺ナーガの阿含が雑誌のインタビューを受ける場面を挙げます。インタビュアーの「あなたがアメリカンフットボールをする理由は何ですか?」という質問に対し、まず阿含が

「プチッと踏み潰してやりてえからだよ」

20巻170th down

と答えます。阿含はいわゆる敵キャラで、天賦の才能によって凡人の努力を踏み潰すことを得意としています。
対するヒル魔は、

「面白ぇから」

20巻170th down

とシンプルに答えます。ヒル魔は選手として体格に恵まれているわけではありませんが、悪魔的な奇策珍策ハッタリを駆使することで強豪チームに戦いを挑んできました。敵、味方そして読者も「ヒル魔はどんな汚い手を使ってでも勝つことを追求する奴だ」と思い込んでいた矢先にこの答えが出てくるので、意外な場面なのです。

頂点を目指す選手たちの理由は様々です。もっと強い奴と戦いたい、バカにした奴らを見返したい、自分で選んだ道を最後まで進みたい——。どれも(阿含のような優越感に浸りたいということも)共感できる理由なのですが、結局はそうすることが「面白い」から苦しくても続けられるのかと思います。ほとんどの選手は優勝という栄誉には手が届きませんが、それで「今までの苦労は無駄だった」とはなりません。予選で敗退した巨深ポセイドンの小判鮫(すごい名字だ)先輩がまとめてくれます。

「今までで一番きつかったけど、今までで一番楽しかった…」

15巻127th down

WBCの選手達の練習量や背負ってるプレッシャーは想像を絶しますが、ニュースなどの映像を見る限りでは彼らも野球が「面白い」ことを全身で表現しているような気がします。

ホンタナはPVや収益アップとは無縁の活動ですが、それでもなぜか「面白い」ので続いています。聞いてくださる方々の「面白い」と共鳴できればそれに勝る喜びはありません。

それでは、タナカでした。
写真は初めてのサッカー観戦の様子です。付き合いで同行したのですが、生の迫力に飲まれて終盤は絶叫していました。

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