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女性が食いっぱぐれない職業の選び方-情報系の技術を身につけよう

こんばんは。先日何の気なしに呟いたこのツイートが思いがけず反応をいただきました。ありがとうございます。

このツイートに関して、自分のキャリアも振り返りつつもう少し掘り下げてまとめて書いてみようと思いましたので、もうしばらくお付き合い頂けますと幸いです。

ことの発端

本来はこのツイートを知って欲しいという気持ちから発したツイートでした。

厚生労働省の職業訓練でこういう制度もありますよー、というのを知っていただきたくてツイートしました。全くの未経験で情報系の職業にも企業に入るのも結構ハードルが高いと思いますし、職業訓練を受講することで職を得やすくなれば・・・と思い紹介した次第です。私自身は職業訓練を受講したことはないのですが、母が定年退職後に受講していたことがあり、かなり前の話ですがなんとなく雰囲気は知っていました。受講者でお友達もできることもあるようです。

ワイのキャリア

というほどのものでもないのですが、振り返ってみたいと思います。2回転職していますが、情報系の技術職(主にシステム管理やネットワーク管理、セキュリティ関連)をずっとやっています。

大学:社会学部(文系)、兄のパソコンを借りて簡単な趣味のホームページなどを作成していました。HTMLは自分で読み書きできるぐらいになっていました。

1社目:新卒で入社した民間のソフトウェア会社でした。東京勤務。正社員の開発職でした。私はプログラム開発にはあまり向いていなかったため最初のプロジェクトが終わった後に社内SEに配置換えになり、この後は基本的に社内SEの仕事をするようになりました。諸々のことが重なり、体調を崩して退社しました。

2社目:実家に戻り、ハローワークで見つけた美術館でした。非常勤の技術職でした。勤務地は都心部で勤務時間も短く、帰りに色々なところに行くことができました。事務職非常勤よりは時給は高かったです。有期雇用であり、継続して勤務するのは難しかったので、いつかは転職をしないといけない状況でした。

3社目(現在):大学の理系学部所属の正規雇用の技術職です。2社目在職の雇用期限が迫っていたため、密かに転職活動をしていた時に見つけた職でした。2社目と繋がりのある職場だったので色々とご配慮していただきました。

情報系職業のメリット

需要が高い:業種を問わずどの職場でも必要とされるため、就職先にあまり困りません。一口に情報系の職業といってもWeb系やプログラミング、ネットワークなど色々な分野がありますが、先の厚生労働省の求職者訓練支援コースは就職しやすい分野を選んでいるように感じます。自分の興味のありそうな分野を選べば間違い無いかと思います。なお、私はWeb系が好きなので、現在の業務的にはネットワークやセキュリティがメインですが、基本的にはWeb系の人のつもりでいます。

女性向きの職業である:分野にもよりますが、例えばWeb系は女性のデザインセンスが生きる分野だと思います。機能性とデザイン性の両立を考えられるのは女性の方が向いているかなと(個人の感想です)。情報系は業務の性質上、色々な分野のステークホルダーとの調整ごとが発生します。調整ごとをうまくまとめるのは女性の方が向いている業務だと感じています。

レアな分野に就職できる可能性がある:私が美術館に勤務できたのはひとえに情報系の技術を持っていたからです。普通に事務職で応募してもまず就職できなかっただろうという自信が大いにあります。美術館は大変人気がある就職先のため、一度募集をかけると多数の応募者があり競争率が激しいのですが、情報系の職種はなかなか適任者が見つからなかったようです。私の例以外でも、情報系の職種を募集してもなかなか適任者が見つからない、というケースはあるようですので、レアな分野に就職したいと思っている人はまず情報系の技術を身につけておく、というのも手だと思います。

事務職より収入が高い:技術料が上乗せされるので、通常の事務職より給与が高くなります。収入の増加は心の安らぎにも繋がりますので、ひとまず収入を高くしたいという希望があれば、良い選択肢となりえます。

情報系職業のデメリット

業務独占資格が(事実上)ない:電気工事士や測量士など、その資格がないとできない業務が情報系には基本的にありません。私も持っている情報処理確保支援士という士業もできたのですが、今のところこの資格がなくても情報セキュリティ関係の業務はできますし、他の情報処理試験の資格も、持っていればもちろんメリットはありますが、なくても業務はできます。業務独占資格が事実上ないのは情報系の弱いところだと感じています。

搾取されやすい:どこでも活用できる技術ですので、その技術の価値について対価を払わず搾取されやすい面があります。「タダでホームページ作ってよ」とか「家のネットワーク構築してよ」みたいな感じですね。一種のサービス業でもあるので、搾取されないような心構えは必要だと思います。

常に勉強が必要:どの分野でもそうだと思いますが、常に情報技術は進化しているためアンテナを張っておく必要があります。ちょっとしたニュースを心に留めておくとか、いろんなWebサイトのデザインを見てデザインパターンのストックをためておくとか、そういうのが好きな人は向いていると思いますが、そうでない場合は辛い職種だと思います。

最後に

私の経歴をもとに書いているので、色々なご意見があると思います。働きたくないとか働く必要のない環境にいたい、という人には何の関係もない内容ですし。(むしろどういう風にすればそうなれるかお伺いしたいです。)
私としては、安定した収入=心の安定と自由度につながると思うので、将来働きたいとか、何かしら収入を高くしたいという人に届けばいいなと思っています。

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