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オアフ島フォトスケッチ1

〜この島がくれたもの〜

「レイ」

プレートランチ屋に入ったら、美しいレイを首にかけた女性と目が合った。思わず「キレイですね」と声をかけてしまった。

テーブルの上にもレイが数本置かれている。私の視線に気付いたのか、「今日で仕事を引退したの」と、たくさんのレイに囲まれている理由を説明してくれた。

「おめでとう」

「ありがとう」


ガツガツとマヒマヒプレートを貪っていると、さきほどの女性が近づいて来て、「これどうぞ」とピンクのプルメリアのレイを差し出した。

「これはね今、車から取って来たの。たくさんいただいたから、よかったらもらって」

「いいんですか」と言い終わる前に、彼女は私の首にレイを掛けてくれた。

「いい匂い。おかげで素敵な日になった」と礼を言い、手を振って彼女を見送った。

「引退おめでとう。おつかれさま」


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