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毛皮の不思議

毛皮が必須なほどの寒冷地に住んでいないせいか
自分には無縁のものだと思っていた。

身体障害者組合の会長のインタビューをしたことがあった。
(もう20年も前なので名称も変わったらしい)

身障者たちで海外旅行に行った時
手話は外国に行っても同じような動作が多く
手話で会話する者同士はすぐに仲良くなるとか、
どの国に行っても人的ヘルプがあって不自由せず、
成田に着くまでが一番大変だったとか。

ニュージーランドに行った時の話で
どこに行っても毛皮、毛皮…

あちらの国の身障者との交流の中で、
ベッドにも毛皮が敷いてあり、
車椅子にも毛皮が敷いてある、

そして『床ずれゼロ』!

それで日本に帰ってきてから
床ずれに悩む人たちに毛皮を敷くと良いとすすめてみたところ
本当に床ずれが治った!

という内容。

どこに行っても料理に鶏肉を出されて、
身障者だから馬鹿にしているのか、と悔しい思いをしていたら
ニュージーランドでは牛より豚より一番の高級肉なんだとか、

お土産に生きた羊を1匹くれるというのを断った話より

毛皮の話は、なぜか自分には深く心に刺さるような話だった。

それでその毛皮の効用を試してみたくなり
真夏だというのにネットで検索するとちゃんと売っている。

羊一匹もののムートンを買って
さっそくパソコンチェアに使ってみる。

真夏だというのにさらさらして気持ちがいいし
何より予想と反して熱くない。

ちょうど遠出をする予定があったので、
車の後部座席で使ってみた。

本当に疲れが違う。
快適かというとそこまでは実感は無かったけれど
長い間乗っていた割には疲れなかったと言うか
まぁ効果を実感した。

それ以来、
風邪をひいて辛い時にはベッドに敷いて寝ると
少し体が楽になる。

毛皮づいて羊4匹ものの敷物まで買ってしまった。

室内犬が気持ちがいいと見えて好んでそこで寝る。
毛皮の上に毛皮が寝てる…ww
(今年の5月に死んだので思い出してちょっと悲しくなった。)

中国製のムートンは裏地が付いていてスポンジが入っているので厚みがある。
ニュージーランド産は裏側は皮。

汚れたら洗濯機で丸洗いしてしまっているw
(本当はダメなんだろうけど)
中国製は表からは分からないけれど小さな毛皮を縫い合わせているのでスポンジでごまかしているらしく、洗濯するとよれてつかいものにならなくなる。)

デパートで買うと羊1匹ものでも高いけれど
カーアクセサリーの店ではシートカバー用のムートンが安い。

今はネットでピンきりで買えるけれど
裏地付きのは避けるようにしている。

椅子の上やソファーの上、床など
家のあちこちにムートンが置いてある。

健康な時には気づかないけれど
調子が悪い時に毛皮の有難さを知ってしまったから。


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