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母と家で過ごした日々 在宅緩和ケアと在宅看取り

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亡くなった母と過ごした最後の日々、その後の移ろいゆく自分の心について書いています。 母は末期の卵巣がんでした。 終末期に、緩和ケアを受けながら自宅で過ごし、自宅で父に手を握られ…
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#母と娘の時間

きゅうけいの日

きゅうけいの日

昨日は、お昼ごろ長男と二人でショッピングモールへ行き、サブウェイでサンドイッチを食べ、必要な買い物を済ませたり、お茶したり、お茶やラベンダーの香りのお線香を買ったり、静かに、のんびりと午後を過ごした。

作法とか、決まりとか、よく分からないけど、それは置いておいて、私は私なりに母の遺影に向かって話しかける。

仏具なども手元になかったので、母が昔使っていたものを出してきて、それをこのまま使おうと思

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黄色い光に包まれて 全ては繋がっている

黄色い光に包まれて 全ては繋がっている

母が亡くなり、葬儀を終えてもまだまだ忙しく、食べたり飲んだり、座る時間がかなり減っている。

なんだかんだで、ここ3か月、4、5キロくらい体重が減り、振り返ってみると、精神的にも相当しんどかったなぁと、思う。
手続きや、必要なものの手配などに忙しく、自分のことに使える時間が少なかったので、食事をする時間があまり取れなかった。
気持ちが辛すぎて、食べ物が喉を通らない日もあった。

休日は、普段より余

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生きるってなんだろう

生きるってなんだろう

「苦しい」

昨日、朝様子を見に行くと、母は目も開けられず、ほとんど声も出せず、絞り出すようにそう言いました。

少し前から辛い時、痛い時は、持続皮下注射のレスキューボタンを押すことになっていますが、辛すぎて、ボタンがどこにあるか探せなかったため、どんどん辛くなってしまったようです。

レスキューボタンを押してから、母の手に握らせて、何度押しても危険な量は出ないように設定されているから、いつでも押

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