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ジェンダー格差。鍵は子どもの教育?

日本のテレビ番組は、この国に残るジェンダー格差の現状をとても濃く反映していると思います。

「女の子なのにだらしない」「そんなんじゃ結婚できない」という言葉が当たり前に出てきたり、女性を性的な目でしか見ていないような内容のバラエティ番組も当たり前のように放送されていたりします。

女子アナに対する扱い、女性芸人にする扱いは、男性のアナウンサーや芸人に対する扱いと明らかに差があります。

子どもたちも見る時間のバラエティ番組です。差別的な思考は無意識のうちに埋め込まれてしまうと、後で気づくのは大変なことで、生活の一部になってしまいます。反対に、子どもの頃から他者を大切にすることを覚えていれば、大人になっても当たり前にそれを実行することができます。

ある時、アメリカで育ったミックスの方と食事に行った際、私は質問しました。「日本では女性の立場がすごく弱いし、女性を蔑視するような姿勢が当たり前にあると感じます。それを改善するためにはどんなことが必要だと思いますか?」

その方はこんな風に答えました。「私は子どもの頃から、妹を守るように大切にするように教えられてきました。だから私は他の女性にも同じようにします。妹にされたくないようなことは絶対にしません。友人といるときも、ちゃんと男性が女性の友人たちを守ります。」

これを聞いた時、私は日本は真逆だと思いました。日本の性的暴力の被害は知人からが多いからです。私がセクハラを受けた時、守ってくれる男性はいませんでした。店長は「しょうがないから慣れろ」と言ったし、男性の友人は「セクハラって、でも具体的に何されたの?」と言いました。

女性が弱い立場にあることはどの国でも変わらないのかもしれません。でも、日本の他の国と異なるのは、身近な男性さえ女性を守ってはくれないということです。

だから、そういう意識の形成に対して役割を担っているメディアも変わっていってほしいと願います。最近は男性の友人でもこういった意見に賛同してくれる人が多くて、本当に嬉しいです。男性でも同じように性的嫌がらせを受ける可能性はあるので、みんなでどんな性別でも守られる社会にしていけたら良いなと思います。


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