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贔屓との出会い

公演が始まってしまって、すっかり筆が止まってしまったが、忘れてはいない。(笑)

今回は贔屓との出会いについて。

その前に、贔屓と出会う前の私と宝塚歌劇との距離感について。

宝塚歌劇とは、衝撃的な出会いがあった訳でもなく、物心ついた頃から観ていたもので、夏休みにアニメの映画見に行くように、たまに行くものだった。
祖母、母が宝塚歌劇大好きだったので、間違いなくその影響である。
『長いお休み等にたまに観に行くもの』
ただ、それだけだった。

祖母や母から宝塚の素晴らしさをプレゼンされたわけでもなく、押しつけられた訳でもなく、自ら首を突っ込みにいったわけでもない。
ごくたまーに観劇していたら、ふとしたタイミングで贔屓に出会ってしまったのだ。
(こう書くと随分ドラマチックな気がするが、そうでもないので悪しからず。笑)

いちばんペーペーだった(若かった)私が宝塚を観れるのは、チケットが余ったときだった。
今となっては信じられないことなのだが、
星組公演『スカーレット・ピンパーネル(初演)』
(超人気作品!再演しているが毎回超チケット難)
のチケットが余っていたので、暇していた私は観に行った。
たぶん誰かが行けなくなったから、代わりに行ったんだろうなと思うが…
昔すぎて詳細不明。(笑)

悪役の人かっこよかったなー柚希礼音さんっていうのかー

当時の感想はこのくらいだったと思う。

その少しあと、私が柚希礼音さんをかっこ良いと言ったことを覚えていた母から
「今度、柚希さんトップスターになるよ」
と言われ、更に
「そのお披露目公演、観に行く?」
と私に声がかかったのだ!
(祖母が観に行けなくなり、チケットがあったのだろう)
もちろん、行った。(笑)

おたくはタイミングに弱い。
好きだなぁと思っていたところに良縁がくると飛びついてしまうのはおたくの性なのではなかろうか。

柚希さんのお披露目公演は
『太王四神記』
ヨン様が主演していたことで有名だった韓ドラを原作にしたものだった。
主人公タムドクが真の王になるべく(?)、四種の神器を集めにいくのだが、その神器の持ち主のひとり、チョロ。
神器を心臓に埋め込まれ、醜い姿だったのだが、
神器を心臓から取り出されると、顔のアザが剥がれていく演出…

スジニ(タムドクの仲間)
「あんた…結構イケメンじゃないか!」

私の心の声(え、ほんとだ!!!!!あの顔めっちゃ好みなんですけど!誰!?!!!)

終演後、プログラムで探すおたく。(笑)
が、すぐに見つからない。
(後にわかることだが、下級生すぎてスチール入りしていなかったのだ…)
なので、香盤を見て、役名から生徒名を確認。
真風涼帆との出会いである。

そんな下級生なのに役ついてるってことは、会(私設ファンクラブ)もあるんじゃない?
出待ち行ってみたら?
……という母のアドバイスのもと、出待ち(*1)へ。

(*1)出待ち
出演者が楽屋から出てくるのを待つ行為
ヅカには少々独特の文化があり、生徒(タカラジェンヌ)が出てくると一斉に座る
その姿が見えなくなるまで座ったままで待機
見えなくなったら立ち上がる
突然の屈伸運動に通りがかる人はびっくりする

私服姿は初めて見るレベルだったが、
不思議なもので「あの人だ!!!」とわかる。
舞台をおりた彼女を見たとき
「やっぱり素敵だなぁ」
と思ったことは覚えている。
冷静になって今考えてみると、既にこの時点でだいぶヤバい

思い返してみると、柚希さんを格好いいなと思って観に行ったのに、何故か別の下級生に落ちてしまったという、なんとも柚希さんには申し訳ない事態…

という訳で
ここから、真風涼帆を追いかける生活が始まるのである。
出会った当時はまさかこんな長い付き合いになるとは思いもよらなかった…(笑)



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