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天空の菜の花畑・天空のひまわり畑より

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春は100万本の「天空の菜の花畑」 黄色い絨毯で踊るミツバチたちの姿、風に揺られる菜の花は私たちに大切なものを思い出させてくれます。 菜の花畑から言葉を紡ぎ、これからについて考え…
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#有機農業

「つながる」今年のひまわり畑を振り返って

天空のひまわり畑をスタートして3年目。 今年はどれだけ種を播いても発芽させることができず、ひまわりが無い中で何ができるのか模索の中で過ごした時間でした。 夏を終えて思うことは、満開のひまわり畑ではなかったものの、だからこそ仲間たちが集い、新たな出会い、繋がりの中でともに満面の笑顔を浮かべて過ごす時間をつくることができたのではないかということです。 満開のひまわり畑にむけての試行錯誤はまだまだ続いていくわけですが、それでも今、あるものを大事に、そこから生み出されるものに全力で

千秋楽とこれから

24節気では立秋を迎えました。 ほっとしています。 セミの声が高く響き、依然滅入るような暑さと旱魃が続いています。例年なら、少しずつ小さな秋を発見できます。 朝夕の涼しさやさわやかな風に撫でられるのですが、今年の夏は厳しく、連日猛暑日が続いています。 必死に野菜にみずやりをしていますが、水やりをする前に、われわれ人間が干からびてしまいそうです。 約1年かけて準備してきたヒマワリ祭りも昨日、千秋楽を迎えました。例年に増して、栽培は厳しく、また暑さのため開花期間は短く、自然

人々の祈りと願い 能と農に込める想い

私たち農家は雨が降ってほしいとき、お天道様がほしいとき、「祈る」しかありません。 毎日刻々と変わり、神秘的な姿をみせてくれる菜の花畑。 私たち農家は花も咲かすことも、種を生み出すこともできません。 私たち農家はただただ汗を流して「土づくり」をすることだけできます。 私は農作業の中で土づくりをするときに一番の幸せを感じます。 それはこの土づくりが明日への豊かな収穫につながることを願い、 子どものことを頭に思い浮かべ、またご先祖さまがこれまで肥やしてくれたことに感謝することがで