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[本のおはなしvol.9 ] 「こぐまちゃんのどろあそび」

9回目の本のおはなしはclubhouseからインスタライブにお引越し。「音だけ」から「映像あり」になって、少々ドタバタ回となりました…

お引越しということで今までの8回のお話をざっと振り返り。
今まで意識せずに選び読んできた絵本、「話す」ことによってたくさんの気づきがありました。言葉として外に出すことで思いを整理し認識する、そして新しい視点にも気がつく。漠然とした「好き」を言葉にする難しさと喜びもたくさん。
同世代なこともあり、幼少期に読んでいた絵本も割と同じで、「それ読んでた!」「知ってる!」がたくさんありました。「これ好きだったなぁ」と共感するところも多いのですが、意外と見ているポイントが違っていた事にビックリ。そして「子どもの時の自分」「今の自分」そして「子どもに読み聞かせる立場」にプラスして「もう一人の大人」の視点を知ることは絵本を深く知ることにつながって、毎度とてもとても楽しい時間。

そんな第9回の絵本は定番名作絵本!
『こぐまちゃん』シリーズから『こぐまちゃんのどろあそび』

『こぐまちゃん』シリーズといえば『しろくまちゃんのほっとけーき』が有名でしょうか。しろくまちゃんがおかあさんとホットケーキを作る、フライパンの上で段々とホットケーキが焼き上がるあのシーンにワクワクした人も多いのでは?
絵本はもちろんグッズも沢山あり『こぐまちゃん』『しろくまちゃん』のキャラクターが大人気。なんともう50周年を迎えた世代をこえて愛されるロングセラー絵本なのです。
シリーズどれも「子ども」の日常を、絵とおはなしがおなじように、やさしくシンプルかつカラフルに描かれます。

そんな『こぐまちゃん』シリーズの中から『こぐまちゃんのどろあそび』を紹介したのは…もう単純に息子を見ているようだから!
最初のスコップ「よく ほれる よく ほれる」そうそう、子どもってただただ掘る。よくほれるから掘る。砂場で「がらとん がらとん」砂をダンプカーで運んでいく様子、ダンプカーの目線で押していくこぐまちゃんの姿はもう息子そのもの!
そして…なんといつも仲良しのこぐまちゃんとしろくまちゃんが「けんか」をします!その理由や仲直りの経過も教訓めいてもいなく、素直にかわいい。

昨年Eテレで『こぐまちゃんシリーズ』のテレビ絵本が放映されました。お話のあと、番組内で紹介されていたのが、こぐまちゃんの動かない「目」と「口」(目は時々閉じる)について。まんまるの目とへの字口は「ぬいぐるみのくま」をモチーフにしているそう。動かないのにとても表情豊かな不思議。
そして「服」は流行に左右されないように「ポンチョ型」にしたそう。絵本によって色が違ったり、縞柄だったりするけれど、シンプルなポンチョ型は確かに時代も年齢も性別も意識させません。

単純明快でチャーミングな色と線とかたち。赤ちゃんにも認識しやすいようで、息子は0歳の頃からこぐまちゃんが大好き。私もデザイナーとしてもたくさん影響を受けた作品でもあります。シリーズの別の作品もどこかで紹介できたらと思います。

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本日の子守唄は、『こぐまちゃん』シリーズに因んで「くまのこ」の歌を。

「あめふりくまのこ」
雨に伴う様々な出来事に、
ひとつひとつ出会っていく
くまのこの様子がとてもかわいい歌です。

「あめふりくまのこ」
鶴見正夫作詞・湯山昭作曲

おやまに あめが ふりました
あとから あとから ふってきて
ちょろちょろ おがわが できました

いたずら くまのこ かけてきて
そうっと のぞいて みてました
さかなが いるかと みてました

なんにも いないと くまのこは
おみずを ひとくち のみました
おててで すくって のみました

それでも どこかに いるようで
もいちど のぞいて みてました
さかなを まちまち みてました

なかなか やまない あめでした
かさでも かぶって いましょうと
あたまに はっぱを のせました

次回は記念すべき第10回!
「春のおべんとうスペシャル!」です。
インスタライブで木曜12時半ごろから。

「本のおはなし」instagramのリンクはこちらから
Kazuho Oogiya
Yuka Matsuo







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