まぐだら屋のマリア
アートコンサルティング、キュレーターをしていた著者、原田マハ の小説はアートにまつわるものが多く、絵画に疎い私でもワクワクするようなストーリー展開が魅力です。
ただし、今回は、予備知識としてマグダラのマリアのことを知っていれば、もっとこの作品を楽しめたかもしれない。もちろん、知らなくても、十分に惹きつけられました。とくに、本書の登場人物マリア。
舞台は、ヨーロッパではなく日本の海沿いの寒村で営まれている、日本の食を扱っている食堂です。目も舌も楽しくなるような描写なので、空腹時に読むのは危険かもしれません。
このコロナ禍で帰省もままならない私は、ふるさとを思い出してしまい、ハンカチ必須でした。たまには、小説を読んでおいおい泣くのもいいですね。
この記事を書くにあたって、ちょっと調べたら、文庫本と単行本の表紙絵の変遷?、2018年公開(日本未公開)の映画「マグダラのマリア」(こちらはイエス・キリストとマリアの話)があると知りました。
予備知識を得てからでも、なくても楽しめます。
どうぞ読んでみてください。
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