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【善徳寺 杜人舎】富山・土徳の里に誕生した“泊まれる民藝館”

旬・美・遊」では旬のおでかけ情報をはじめ、気になる新刊や新商品、見逃せない展覧会や伝統的なお祭といったご当地の話題など、さまざまなトピックをお届けします。(ひととき2024年6月号より) 

 民藝運動の創始者であるやなぎ宗悦むねよしは、富山県西部・砺波となみ平野の自然によって育まれた精神風土を「土徳どとく」と呼び、そこに民藝思想との重なりを見いだした。今春、土徳の里の人々の信仰を集める城端じょうはな別院善徳寺の敷地内に、宿泊や食事、買い物などができる施設「善徳寺杜人舎もりとしゃ」がグランドオープン。

善徳寺内の書院には、コワーキングスペースを設けている

 1階は誰でも利用できるカフェとショップ、講堂、コワーキングスペースを備える。カフェでは地域の食材を用いたメニューを民藝の器で提供。ショップには、民藝運動の巨匠の作品や、全国の民藝の器、杜人舎セレクトの物産品などを取りそろえる。2階は長期滞在も可能な全6室のホテル。

ショップでは、濱田庄司や芹沢銈介〈けいすけ〉などの作品も扱う

 至る所に世界各地の民藝品が飾られており、まさに「泊まれる民藝館」といった趣で、施設全体が、暮らしを豊かにするものとの出合いの場となっている。今後は、土徳を体感できるプログラムやツアーも予定している。

ツインの客室

「善徳寺 杜人舎」オープン
富山県南砺市善徳寺 杜人舎
【ホテル】
[料]1泊朝食付15,000円〜
【カフェ・ショップ】
[時]11:00~17:00
*ランチは11:00〜15:00 
[休]月・火曜
☎0763-77-3732
https://www.moritosha.jp/

出典:ひととき2024年6月号

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