黒川紀章氏によるポストモダン建築、広島市現代美術館がリニューアル
約2年3カ月に及ぶ初めての大改修を経て、広島市現代美術館が3月18日にリニューアルオープンした。改修工事では、設計者・黒川紀章氏による意匠を大切に残しつつ、経年劣化した箇所の機能回復と、これからの美術館に求められる機能を追加する機能拡張を行った。
美術館の再開と同時に、全館を用いた特別展「Before/After」も開催される。建物の改修工事で生じる「前/後」をひとつの足がかりとして、縦横無尽にひろがるキーワードを美術館の活動とも接続させながら、様々な「まえ」と「あと」の現象や状況に着目する。待望の新規購入作品、シリン・ネシャットによる大規模なインスタレーションも初お披露目される。新しい広島市現代美術館に期待したい。
出典:ひととき2023年4月号
※この記事の内容は雑誌発売時のもので、現在とは異なる場合があります。詳細はお出かけの際、現地にお確かめください。
▼連載バックナンバーを見る
よろしければサポートをお願いします。今後のコンテンツ作りに使わせていただきます。