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終着駅に行ってきました

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終着駅という響きに、わけもなく惹きつけられる。この先にはもう線路がない、という最果てのロマン。そして一抹の哀愁。そこには、どんな街が広がり、どんな人たちが息づいているのか。憧れで… もっと読む
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2020年12月の記事一覧

美しい町を磨き続ける、気立て良き人びと(若桜・若桜鉄道)|終着駅に行ってきました#2

かつては木材の集散地として栄えた町、若桜(わかさ)。栄華の時代の記憶をとどめる町には、清冽な小川と、丁寧に掃き清められた庭を持つ名刹、体験運転ができる蒸気機関車に、おいしいサンドイッチを出す喫茶店があって、町と鉄道を大事に守り続ける心温かい人たちがいました。〔連載:終着駅に行ってきました〕 文=服部夏生 写真=三原久明 「昔は、駅前に留められた貨車に、材木がたくさん積んでありました。それを蒸気機関車がひいて走るんです。もう随分前のことになりますね」  ここは鳥取県若桜町。

何もない街で語られた、美しき昭和の記憶(三峰口・秩父鉄道)|終着駅に行ってきました#1

終着駅という響きに、わけもなく惹きつけられる。この先にはもう線路がない、という最果てのロマン。そして一抹の哀愁。そこには、どんな街が広がり、どんな人たちが息づいているのか。憧れでもある地に降り立ち、周りを歩いて、ついでに一杯……。中年男性ふたり組の旅行記「終着駅に行ってきました」、はじまり、はじまり。 文=服部夏生 写真=三原久明 「ないよ、ない。ここにはね、なんにもない」  ここは秩父鉄道の終着駅、三峰口(みつみねぐち)。  駅前の餅屋の老婆は、この地の見どころを尋ね

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🎬何もない街で語られた、美しき昭和の記憶(三峰口・秩父鉄道)|終着駅に行ってきました

新連載「終着駅に行ってきました」のBGM付きスライドショーを作成しました🎬 ▼記事本編はこちら https://note.com/honno_hitotoki/n/n6cdf30cb4200