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地元にエール これ、いいね!

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日本全国の“地域の宝”を発掘する連載コーナー「地元にエール これ、いいね!」。地元の人々に長年愛されている食や、伝統的な技術を駆使して作られる美しい工芸品、現地に行かないと体験で…
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2020年5月の記事一覧

【庵治石】“花崗岩のダイヤモンド”で暮らしを彩る(香川県高松市)

日本全国の“地域の宝”を発掘する連載コーナー「地元にエール これ、いいね!」。地元の人々に長年愛されている食や、伝統的な技術を駆使して作られる美しい工芸品、現地に行かないと体験できないお祭など、心から「これ、いいね!」と思える魅力的なモノやコトを、それぞれの物語と共にご紹介します。(ひととき 2019年7月号より)  高松市の東部、源平合戦の古戦場として名高い屋島。相引川河口を挟んだ向かい側にそびえるのが五剣山だ。山麓の牟礼町・庵治町は、愛知県の岡崎、茨城県の真壁とならぶ花

【城端しけ絹】稀少な繭が生み出す唯一無二の絹織物(富山県南砺市)

日本全国の“地域の宝”を発掘する連載コーナー「地元にエール これ、いいね!」。地元の人々に長年愛されている食や、伝統的な技術を駆使して作られる美しい工芸品、現地に行かないと体験できないお祭など、心から「これ、いいね!」と思える魅力的なモノやコトを、それぞれの物語と共にご紹介します。(ひととき 2020年5月号より) 「お蚕さんは、ごく稀に2頭で1つの繭を作るんです」。教えてくれたのは「松井機業」6代目見習いの松井紀子さん。このわずか2~3パーセントという貴重な繭から採れる糸

奥三河の自然が育む 手作りファンデ(愛知県東栄町)

日本全国の“地域の宝”を発掘する連載コーナー「地元にエール これ、いいね!」。地元の人々に長年愛されている食や、伝統的な技術を駆使して作られる美しい工芸品、現地に行かないと体験できないお祭など、心から「これ、いいね!」と思える魅力的なモノやコトを、それぞれの物語と共にご紹介します。(ひととき 2019年5月号より)  愛知県の山間部、人口わずか三千人ほどの小さな町。そこで開かれる「手作りコスメ」の体験教室「naori(なおり)」には、年間千人以上の女性が県内外から訪れるとい

お伊勢参りのお土産に! 革のような質感の”擬革紙” (三重県度会郡玉城町)

日本全国の“地域の宝”を発掘する連載コーナー「地元にエール これ、いいね!」。地元の人々に長年愛されている食や、伝統的な技術を駆使して作られる美しい工芸品、現地に行かないと体験できないお祭など、心から「これ、いいね!」と思える魅力的なモノやコトを、それぞれの物語と共にご紹介します。(ひととき 2020年4月号より) 「夕立や 伊勢のいなぎの煙草入 ふるなる光る 強いかみなり」  江戸時代に蜀山人(大田南畝)が詠んだとされる狂歌である。夕立に鳴る雷と、古くなるほど光る強