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【特集】京都――タイルと建築100年の物語

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レトロなビルのファサードや銭湯の浴場を飾る「タイル」。どこかノスタルジックな趣のあるこの言葉が使われはじめたのは、ちょうど100年前のことでした。折しも、生活の西洋化にともない隆…
大好評だったひととき2022年4月号のこちらの特集。amazonでは新品が完売となっておりますので…
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2022年7月の記事一覧

京都――タイルと建築100年の物語【紀行2:さらさ西陣・築地・1928ビル】

京都――タイルと建築100年の物語【紀行2:さらさ西陣・築地・1928ビル】

和製マジョリカタイル貼りの
銭湯をリノベーション「さらさ西陣」「朝風呂気分ですね」(中村さん)

 木の扉を開けてお邪魔したのは、北区紫野にある「さらさ西陣」。木造2階建て、築80年の銭湯・旧藤森温泉をリノベーションし、2000(平成12)年にオープンしたカフェである。建物は国の登録有形文化財になっている。天井の湯気抜きから差し込む日差しの下で、中村さんが大きく伸びをした。

時代を越えて愛される

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京都――タイルと建築100年の物語【紀行1:先斗町歌舞練場、京都市京セラ美術館】

京都――タイルと建築100年の物語【紀行1:先斗町歌舞練場、京都市京セラ美術館】

先斗町歌舞練場京都が生んだ美術タイル「泰山タイル」の宝庫

 明治から昭和時代にかけて活躍した小説家・谷崎潤一郎は随筆『陰翳礼讃』のなかで、タイルを痛烈に腐している。曰く「ケバケバしい」「『風雅』や『花鳥風月』とは全く縁が切れてしまう」などと、散々な言いようである。文豪に楯つく気はないが、京都・鴨川右岸にある先斗町歌舞練場の建物を前にすると、谷崎先生に文句のひとつも言いたくなる。なにしろ目の前の建

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教えて!京都のタイルと建築の話(中村裕太さん×倉方俊輔さん)

教えて!京都のタイルと建築の話(中村裕太さん×倉方俊輔さん)

[Q1]京都が近代建築の宝庫なのはどうして?倉方 平安京が築かれた794(延暦13)年から、東京に遷都される1869(明治2)年まで、京都は日本の政治・文化の中心地でした。ところが天皇が東京に居を移すと、京都の人口は激減。経済も低迷期を迎えます。しかし、1880年代からの窯業や繊維業をはじめとした近代産業の振興によって、京都は近代都市として再生への道をたどっていくのです。

 1890(明治23)

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