【清水園】江戸の面影を今に残す
城下町の苔の名庭(新潟県新発田市)
「名勝」とは、日本における文化財の種類の一つ。本連載では国指定名勝の庭園、峡谷、海浜、瀑布などを、臨場感あふれる撮りおろし写真で紹介します。旅に出たような気分で、日本の美しい景勝地の数々をお楽しみください。(ひととき 2020年7月号「名勝アルバム」より)
江戸時代に10万石の城下町として栄え、往時の雰囲気を今に伝える新発田(しばた)市。当地は1598年(慶長3年)から274年間にわたり、溝口秀勝を藩祖とする溝口家に統治されてきた。清水園は溝口家の下屋敷として造られ、のち