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笹岡隆甫 花の道しるべ from 京都

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華道家元・笹岡隆甫氏による連載コラム。花にまつわる絵画や伝統芸能などの文化・歴史的背景を探り、さらなる花の魅力をお伝えします。
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#ほんのひととき

[雪月花]日本の美を表す三字熟語から、花の空間を演出する|笹岡隆甫 花の道しるべ …

暑さが一段落し、秋の花が顔を出しはじめると、おのずとイベントも増える。昨年9月には、大阪…

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【伊勢志摩サミット】いけばなを通して日本の風景を伝える|笹岡隆甫 花の道しるべ fr…

サミット史上初、“会議室”にいけばな2016年5月、G7伊勢志摩サミットの会場装花を担当した。…

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華と料理の競演で命の移ろいを表現|笹岡隆甫 花の道しるべ from 京都

桜の季節が近づくと、なぜかソワソワする。花も鳥も虫や獣たちも、長い冬を乗り越えて、春の太…

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つるバラに合う、五線譜に散らばる音符のような赤い実|花の道しるべ from 京都

Barry McGee、杉本博司、塩田千春、荒木経惟、井田幸昌…。現代アートの第一線で活躍するアー…

【京都の節分】柊を飾り、鬼門の寺社でお参り|花の道しるべ from 京都

「福は内、鬼は外」。わが家は一合枡に盛った豆を撒いているが、紙で包んで撒けば、掃除も楽で…

朝ドラ『らんまん』で、華道家にとって印象的だった花|花の道しるべ from 京都

文化庁の京都移転を花で彩るこの秋、文化庁京都移転を記念した事業が、京都府内各地で開催され…

日本人の心を揺さぶる“朽ちの美”|花の道しるべ from 京都

水落ちして変色した蓮の枯れ葉には、独特の存在感がある。金属製の舟形花器に枯れ葉を立ち上げ、そこに明るい色合いの秋草を添えてみた。明暗の対比で、枯れた葉の存在感が一層際立った。 古来、蓮には「三世」と呼ばれるいけ方が伝えられている。三世とは現在、過去、未来の意。高さの異なる3本の枝で構成するのだが、丸く開いた葉、朽ち葉、そして「角葉」と呼ばれる開く前の巻き葉の3種を合わせいけ、それぞれが、現在、過去、未来を象徴する。ちなみに、3本の花で三世を表現する場合は、開いた花が現在、花

源氏物語から抜け出してきたような高貴な花、藤の二面性|花の道しるべ from 京都

「そろそろ色づいてきたね」。 家の近くの公園。子供たちと、藤の花が開くのを今か今かと待ち…

旅立ちの時である新年 初釜で結び柳と白玉椿を飾るワケ|花の道しるべ from 京都

京都に住まう私たちの暮らしは、さまざまな年中行事に彩られている。お盆や五節句、祭礼などの…

秋バラで彩る 100年近く続く招待制の催し「洛趣会展」|花の道しるべ from 京都

京都の老舗が集い、毎年開催している「洛趣会展」という展示会がある。同人26社の常連客を対象…

ほんのりと紅葉色づく京都でいけばな展 (南禅寺天授庵・ウェスティン都ホテル京都)

京都屈指の紅葉の名所である南禅寺は、臨済宗の禅寺。南禅寺天授庵は塔頭のひとつで、庭園の美…

二条城に現代アート展を誘致 古典と現代の共鳴が文化の発展につながる|花の道しるべ …

二条城での国際会議で現代アート展「時を超える:美の基準」 2019年9月、夜の二条城。現代ア…