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心理療法のホログラフィートークを受けてみた

今日病院で受けてきたホログラフィートークを振り返ってみます。

最近少しパーツと話すことができるようになってきて、自分の心の中の主人公が見えてきた気がしています(でもきっとまだ他にもいると思うけど)

私が認識している「パーツ」は、ちょうど映画インサイド・ヘッドの中に出てくる悲しみや怒り・びびりなどの感情の役割のことで、これは普通の人も持っているそうですが、トラウマ体験があり誰も守ってくれる人がいなかった場合、自分の中にその他のパーツ(例えば戦うパーツ、逃げるパーツなど)を作り自分で自分の心を守るようになるようです。

私が自分の心を眺めていて今の時点で気がついているのは
・管理者(予定通りに物事を進めようとする)
・自責(おそらく父にこれ以上怒られないようにするため自分で先回りして責めている)
・嫌がり(暴露療法などを嫌がっている、そしてきついからそれは十分理解できる)
・悲しみ(小6くらいの自分が体育座りしていて一向に顔を上げてくれない)
という感じで、特に一番最後の悲しみが一番根深そうな印象でした。

この2週間くらいで始めた“なんちゃって”パーツワークの様子を今日医師に伝え、一番根深そうな悲しみと会話するためにホログラフィートークというのをやってもらいました。(なんちゃって、で不安ではありましたが、やった後心が暖かくなるような感じがあったら問題ないとのこと。どのパーツも自分を守るために存在しているので否定や無視はしない方が良さそう)

ホログラフィートークは「自我状態療法の一種で、クライエント本人が感情や身体症状の意味を読み取り、解決し、自らを癒すプロセスをカウンセラーが援助するもの」だそうです。

まず、時計をイメージして、自分の中の悲しみが実際にいる頃まで時計の針を戻すイメージをします。そして一番悲しみが深かった頃にたどり着きます。
私の場合は、父からテストの点数がなぜ満点ではないのか、塾の事務所内で怒られているシーンでした。

Dr:その怒られている自分はどんな気持ち?
ホンネ(子):こんなに頑張っているのに理解してもらえない無力感
Dr:その子になんて言ってあげたい?
ホンネ(今):今まで気がついてあげられなかったけれど、あなたはずっと頑張ってきたよね。これからは私がずっと見ていくからね、1人じゃないよ。
Dr:その子はなんて言ってる?
ホンネ(子):まだ信頼してくれていないけれどちょっと顔を上げてくれた感じがする

Dr:では、目の前のお父さんにはなんて言いたい?
ホンネ(子):どうして頑張ってるねって言ってくれないの?どうして怒るばっかりでいいところを見ようとしないの?(すごい怒ってる)
Dr:それを聞いたお父さんはなんて言ってる?
ホンネ(父):お父さんもそうされてきたし、それしかやり方知らないんだよ(困惑)
Dr:お父さんになんて言いたい?
ホンネ(子):お父さんもそうだったかもしれないけど、私にも意思や気持ちがあるんだよ。尊重してほしかった!寄り添ってほしかった!褒めてほしかった!
Dr:お父さんはどうしてる?
ホンネ(父):(何言っているかよくわかっていなさそう。困惑の表情)

Dr:ではその場にお母さんに登場してもらいましょう。お母さんにはなんて言いたい?
ホンネ(子):お母さん、私はずっとこうやってここで怒られてきたんだよ。お母さんに気づいてもらって助けてほしかったよ。
Dr:お母さんはそれを聞いてなんて言ってる?
ホンネ(母):お母さんそんなことになってるなんて知らなかったよ。気がつかなくてごめんね。申し訳ない。気づいてたらこんなことさせなかったよ。
Dr:お母さんはあなたに何をしてくれそう?
ホンネ(子):泣きながらハグしてくれているイメージ

Dr:お父さんとお母さんが直接話すとしたらどんな会話になりそう?
ホンネ(母):あなたは一体娘に何をしているの?今まで教育者として何を学んできたの?どうしてこんなに娘を追い込もうとするの?(激怒)
ホンネ(父):心配だったから勉強できる子に育てたかったんだ。この方法が一番いいと思っていた。こんなに追い込まれているとはしらなかった。

Dr:その会話を聞いてどう思う?
ホンネ(子):私のせいで両親の仲が悪くなるのは避けたい・・・
Dr:その子になんて言ってあげたい?
ホンネ(今):両親の不仲はあなたのせいじゃないから責任取ろうとしなくていいんだよ
ホンネ(子):(少し肩の荷が降りた様子)

Dr:自分でもどうしていいかわからないお父さんに空から光の柱が降りてきて、その光とともに空へと連れていかれました。その代わりに理想のお父さんが降りてきたとしたらどんなお父さんですか?
ホンネ(子):(お父さんがいなくなっちゃう・・・代わりのお父さんなんていらない)
Dr:では一時的にお父さんには空の上で学んでもらうとして、代理の優しい男性に来てもらいましょう。どんな人がいい?
ホンネ(子):その時働いてくれていた他の先生。優しく事情も汲んでくれる。
Dr:その人とお母さんとどんなところで何して遊びたい?
ホンネ(子):ディズニーランドでメリーゴーランドに乗る
(でもお父さんが1人でお空でかわいそう。罪悪感)
Dr:お父さんも空で楽しんでいると思うと、どう?
ホンネ(子):空でゴルフして楽しんでいるならディズニーランドも楽しめそう。
Dr:遊んだ後、家に帰ったらお父さんが学び終わって帰ってきていました。どう変わってた?
ホンネ(子):私の頑張りに気づいて褒めてくれて、私や母と対話をして尊重してくれるようになった。
Dr:いいですね、では時計をまた思い浮かべて時計の針をすすめて下さい。
(今に戻る)

こんな感じで今日の治療は終わりました。

一番印象に残ったのは、「父を恋しいと思う気持ち」が湧き出てきたこと。

光に連れられて父が空の彼方に見えなくなるところを想像したら、亡くなった時のこととも重なってとても悲しくなりました。
こんな病気になった原因だし恨む気持ちが大半だったのに、私の奥底にはこんなにも父を愛していて恋しいと思っている部分が残っているんだということに驚き、正直ホッとしました。私はどんなに叱られても父が好きだった。だから期待に応えたかったんだ。

治療が終わって5時間くらい経過した今は、どこか穏やかな気持ちで、子供の頃大切にしていた自分だけの宝箱をクローゼットから見つけ出してそっと開けて懐かしんでいるような感じです。これから数日どう内側が変化するかちょっと眺めてみたいと思います。

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