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「真のAI推進派」になる為のマニュアル @ 新たな概念の提唱をしてみた。

はじめに

みんなは「AI推進派」を名乗る人たちを知ってる?
生成AIを社会に役立てる為に導入を推進していこうとする派閥の人を「AI推進派」と呼ぶよ。

でも最近は「自称AI推進派」が急増しているの。
そのような背景から、今回は「真のAI推進派」になる為のマニュアルを作成したわ。

みんなもマニュアルを読んで、立派なAI推進派になってね。

注意
この記事では、私が定めた定義に基づいて書いていくよ。
中には怒り狂う人がいるかも知れないけれど、その言動からどういう人なのか、みんななら察せるよね……?

既存のAI推進派の問題について

近年、AI推進派を自称しながら、生成AI技術の発展を阻害する人が急増しています。
その背景には、AIを利用する敷居が下がった事で、AIに関する正しい知識を持たないまま、AIを利用している人の存在が起因しているのではないかと考えました。
そこで実際にTwitter上で「AI推進派」を名乗るユーザーの中からランダムで選出した200人を対象に、14日間に投稿された内容の調査を行いました。
結果、177人がAIに関する誤った情報を投稿していた事が発覚しました。

規制やルール:129件
著作権         :  52件
利用規約      :  38件
開発工程      :  37件
開発者関連    :   11件
歴史            :    8件
その他         :104件
※ 同一人物による投稿を含む
※ 引用やリプライを含む

これは私の仮説を裏付けるものになるのでは無いかと思います。

最も多かったことは「規制やルール、法律によって制限することがAIの技術発展を失速させる」と言った内容でした。

これは、AIによる恩恵に魅了されてしまった人たちが、継続的に恩恵を享受することが出来なくなると危機感を示した結果なのかもしれません。

私は、既存のAI推進派の問題から脱却すべく、新たに「真のAI推進派」の定義を提唱しようと考えました。


「真のAI推進派」の定義の提唱

  1. 私利私欲を満たす為ではなく、生成AI技術の発展の為に研究・開発・導入の推進等を積極的に呼びかけ、貢献できる存在であること。

  2. 論理的な思考に基づいた議論や主張を重ねることで、多くの人から信頼と信用を獲得できる存在であること。

  3. 生成AIの知識を社会の為に活用し、応用するノウハウを広めることができる存在であること。


「真のAI推進派」に必要なこと

生成AIという技術は比較的新しい技術であり、世界中でルールや法律の制定が進んでおらず、言わば無法地帯に近い概念となっている現状があります。
その為、悪用されることや倫理的な問題が指摘されており、生成AIに対する世間からの印象は、そこまで良いわけではありません。
真のAI推進派は、今の良くない印象を変えていく為の行動を選択し、実行に移さなければなりません。


「真のAI推進派」がやってはいけないこと

1.AIや推進派のイメージ低下を招く言動

AIの印象を良い方向に変える必要があるにも関わらず、イメージ低下を招く言動をしてしまうことは問題です。

例 )
・異なる意見に対してレスバや煽るような言動をする。
・同じ話題の投稿に対して無差別に主張内容を送信する。
・他者の発言の否定やバカにする言動を繰り返す。

2.非倫理的な発言を繰り返す

OpenAIのCEOであるサム・アルトマンは、AIに対して悪い印象を抱く層の主張を認識し、著作権侵害防止の仕組みを研究・導入することで、印象を変えようとしました。
人間は心が動いた時に考えを変えます。
人間の心を動かす為には、相手に寄り添う必要があります。
真のAI推進派であるならば、非倫理的な主張を繰り返すのではなく、相手の主張を認識した上での妥協案や対策などを主張することで、理解を得られるように立ち回る必要があります。

例 )
「AIに学習させることは合法なので、あなたの絵を学習させます」
「学習元が何であれ、AIで生成したポルノ画像の人物は実在しないから問題は無い」
「似ている画像が出力されても、依拠性が証明できないから問題ない」

3.謎理論を主張する

A=Bではない話題に対して、AであるならばBと主張する人が一定数います。
これは論理的とは言えず、相手に悪い印象を与えかねません。
複数の話題について話したい場合は、話題を分けて1つずつ話す必要があります。

例 )
「AI生成のポルノ画像がダメなら絵を描くのもダメ」
「生成AIを批判するならGoogle検索を使うな」
「人間も学習するのだから、AIの学習も良いはずだ」
「AIはダメで二次創作はいいのか?」

4.非理解者にレッテル貼りをする

自身の主張と異なる主張をする人に対して「反AI」とレッテル貼りする人が一定数いますが、あなたの言う反AIは「反あなたの主張」であり、反AIとは言えないでしょう。
あなたの主張とAIは別の概念は別ものです。

様々な考え方を持つ人間が多くいる中で、自身とは異なる主張をする人に対してレッテル貼りをする行動は、主張を少数派としてしまい、AI推進派の活動に支障をきたすリスクがあります。
どんな考えも尊重し、認識した上で主張を続ける必要があります。

例 )
「反AIは黙ってろ」
「これだから反AIは困る」

5.対立煽りをする / プロパガンダを繰り広げる

AI推進派 VS 反AIという構図を盛り上げようとする人が一定数いますが、周りが近づきにくい雰囲気となってしまい、AIの印象を変えるどころか悪化させてしまいます。
どちらが先にちょっかいを仕掛けてきたかは関係なく、出来るだけ対立を避けることにより、印象を良くしていく必要があります。

例 )
「生成AIがあるのに頑張って絵を描くとか馬鹿なの?絵師なんてオワコン」
「反AIは偏った知識と思考を持つ過激な存在だ。早く捕まってくれ」
「え?もしかして反AIは○○も知らないの?」

6.仲間うちで発言し合う

どの投稿を見ても同じ顔ぶれが同じような発言を繰り返す光景がSNS上で増えています。
これは第三者からすれば、仲間うちで評価を盛っている工作行為にしか見えず、悪い印象を与えかねません。
人は多数派を好むものです。
共感し合うのではなく、同じような情報を発信することで情報量を増やすことが重要です。

例 )
A:「え?生成AIに学習させることって違法なの?www」
B:「そんなわけないじゃないですか~www」

7.被害妄想や障害者アピールをする

被害を主張して何もしない人を世間様はかまってちゃんだと認識します。
障害者アピールをしても何もメリットはありません。
自分を弱者であるとすることで相手を悪く見せる手法は、同時に自身を弱く見せてしまうことから主張の信頼性に疑問視する人が増えてしまいます。
本当に被害を受けたなら警察に通報し、何も受けていないなら何もしない方が得られる評価を失わずに済みます。

8.仲間うちでアンケート調査を実施する

仲間うちでのアンケート調査には意味がありません。
周りからは印象操作するために行っていると思われてしまい、印象が下がってしまいます。
もし調査を行うのであれば、回答するターゲット層を定め、出来るだけランダムにすることで、信頼性の高いアンケート結果を手に入れるようにしましょう。


過去にあった悪い例

1.信頼性の低いアンケート調査

こちらはApplivによる調査結果です。

このアンケート調査の問題は「ユーザーの属性」が正確ではないことです。
もしも、これがコミックマーケットのサークル参加者であり、同人誌を頒布する人を対象としていたのであれば、ほぼほぼイラストレーターにアンケートを実施することが可能であるため、信頼性の高いアンケートになっていたことでしょう。
しかし、こちらのアンケートでは、回答者が本当にイラストレーターであるか否かの確認を行えていない為、信頼性が低いアンケートになっています。

そもそもインターネット上での調査には信頼性の低さや偏りが発生してしまうので、より信頼性を高くしたいのであれば、新宿と渋谷と原宿と池袋の駅前でアンケートを行い、年齢と属性をその場で確認した上で記録するとか、ランダムな地点で調査する等、対面でのアンケート調査がおすすめです。

2.信頼の低い情報の共有

1で紹介したアンケートを引用した投稿です。

信頼性の低いアンケートを共有しても、理解者を増やすことは難しいものです。
信頼性の高い情報を発信することで、信用や信頼を勝ち取り、理解してもらえるように心がけましょう。

3.誤った情報の投稿

Nightshadeというツールを「画像生成AI攻撃ツール」と称して、利用は業務妨害になる可能性があると指摘したものです。
こちらに関しては、以前記事で紹介したように、業務妨害でも無ければ犯罪にもなりません。

誤った情報を発信するアカウントは、他の情報も誤っているのではないかと思われやすくなってしまいます。
情報発信をする前には、必ず自身の文章に問題が無いか確認するようにしましょう。


「真のAI推進派」が今後行うと良いこと

1.情報を分かりやすくまとめて無償で公開する

生成AIに関する正確でわかりやすい情報を得る為には、ある程度の費用が掛かる状況です。
生成AIの正確な情報に触れることが出来ない人も多く、機会損失に繋がっています。
この状況を打破しない限りはAIに良い印象を抱く人は限られた層になってしまう為、一般の層に浸透させるためにも情報を公開していく必要があるのではないでしょうか。

2.地域でイベントを開催する

ネット上の新しい人にAIへの理解を求めることには限界があり、今はその限界に近い状況です。
ショッピングモールやデパート等でAIを使う体験会のようなイベントを開催し、子供たちを経由してご家族の方々にAIの利用方法を知ってもらえるようにしましょう。

3.AIを悪用する人を指摘する

AIを悪用する人を擁護するのではなく、指摘する側に回ることで、世論を味方に付けて有利に進めましょう。

4.AI技術発展の為のルール作りに協力

現在、AI開発会社はAI開発を継続的に行う為に、自分たちに有利なルール作りを目指しています。
以前に記事で紹介しましたが、今後も開発を続ける為には、ある程度の規制やルール作りが必要になります。
ルールは世論に基づいて作られる為、誤った知識を広める人が居れば、訂正してあげましょう。

5.AI開発への参加 / AIサービスの積極的な消費活動

オープンソースで開発が行われているプロジェクトに参加することで、AIの技術発展に貢献しましょう。
また、AIを使ったサービスを積極的に利用し、消費活動を行うことで、市場を拡大させて、参入する企業を増加させましょう。


最後に

醜い争いは何も生まないし、何にも貢献できない、非生産的かつ無意味な行動よ。
他に言いたいこととすれば、下記の記事に全部書いているわ。

私としては、生成AIの技術発展とクリエイターの活動が共存できる社会が実現してほしいと思うわ。

あなたの意見もコメントで教えてちょうだい。
noteやTwitterのフォローもよろしくね。
Twitter:https://twitter.com/1tr_j


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