142 スーパーボウルが延長になって
チーフス対49ers
今季のスーパーボウルは、チーフス対49ers。ラスベガスでの開催。しかもテイラー・スウィフトがついてくる。まさかとは思うが、チーフスが勝利したら、フィールドでケルシーがテイラー・スウィフトにプロポーズするのか、と想像したりもする。
地味な前半。スペシャルプレイで49ersはTDをする。またスーパーボウル記録のFGも入れた。リズムは49ersにある。一方、チーフスは思うように1dも取れない。前半は見た限りテイラー・スウィフトは2回ぐらいしか映らなかった。
けっこう派手なハーフタイムショー。
後半は、チーフスも点を入れ、さらに長いFGを成功させる。49ersはTDをしたもののキックを失敗して1点損をしていて、これがのちのち響く。結局は、同点で延長になってしまったのだ。後半はテイラー・スウィフトもよく抜かれていた。
延長はコイントスでレシーブを選んだ49ersがFGを入れた。あとはチーフスの攻撃しだい。あるいは49ersの守備しだい。この日のゲーム、チーフスはなかなかいいドライブができていないので攻撃も重たい。
DAZNで見ているけど、追っかけで見ていたがいつの間にか追いついてしまっていた。
49ersとチーフスの大きな違いは、チーフスQBマホームズが走れることだ。後半から徐々に走りはじめていた。延長戦でも走る。マホームズが走ってもいいオプションっぽいカタチで、WR12ハードマンへのパスが通ってTD。これで、チーフスの勝利となった。MVPはQBマホームズ。
「アンディー・リード・スペシャル」というコールだったのではないかと言っているけど。HCとして重鎮となったリード。動じない。まだ65歳だけど。HCとしての最初のスーパーボウル制覇は、やはり49ers戦(2020年、54回)。そして前季(2023年、57回)はイーグルスを相手に勝利。これで、3回目、2連続の制覇となった。「ダイナスティ、dynasty」との声が上がる。
NFLは、名将と名選手とで築くダイナスティ。現地アナは「ハッピー・ダイナスティ」と言っている。いかにも封建的なイメージのあるdynastyも、スポーツにおいては大きな勲章となるのだ。
パッカーズ、スティーラーズ、カウボーイズ、49ers、ペイトリオッツ、そしてチーフスというわけだ。ブロンコスは2連覇しているけど、ダイナスティとはあまり言われない。
今季は最後の試合だけ見たけれど
前のシーズンはほぼ全試合見た。それが今季は最後の試合だけを見た。
どこか違いがあるだろうか。自分の中では、それほどの違いは感じていない。
ライブで見ているといっても、前半はほぼライブで見たが、ハーフタイムショー以降は、1時間ぐらい遅れて見始めて、CMを飛ばしながら追いついた。
ネットによる視聴となってから、こういう見方ができるようになった。DAZNでは、日本語アナ・日本語解説バージョンもある。しかし、現地テレビのまま(今季はCBS)、CM含めて流す方が、試合後の余韻を含めて長く放送された。
なんと、ラリー・ゾンカ(元ドルフィンズ)がトロフィーを持って現われた。そこから、エルウェイ(元ブロンコス)へバトンタッチ。表彰台へ。
チーフスは、2020年から4回スーパーボウルに出て3回優勝である。
マホームズからケルシーへトロフィーが渡されて、雄叫びを上げるケルシーを見つめるテイラー・スウィフト。そして表彰台から下りたケルシーと抱き合う。
どんなドラマも、恋愛要素が入るだけで、華やかになるものである。今回はそこが大きな違いだった。会場にはほかにもVIPがいっぱいいたけれど、それとは違う要素として新鮮だった。
そして、ちょっぴり満足度も高かった。
実は昔はハーフタイムショーが楽しみだった
NFLだけではなく、お正月あたりに開催されるアメリカの大学によるフットーボールも録画だったと思うが中継されていた時期があった。そこでのハーフタイムショーは、マーチングバンドである。それも極めて高度な動きと演奏をする学生たちのマーチングバンドだった。かつては、それに随分と魅了された。有名だったのは、南カリフォルニア大学(USC)だった気もするけど。
プロのNFLは、スーパーボウル以外ではほとんどハーフタイムショーはない。会場ではやっているのかもしれないが、中継では他の試合の様子やいまやっている試合の前半を振り返って分析するようなコーナーである。
スーパーボウルは、かなり長いハーフタイムで、ご当地感の強いショーが中心だったのだが、90年代から有名なアーティストが登場するようになった。グラミー賞のステージを凝縮したようなものとも言える。
今回58回は、これまでペプシが提供していたハーフタイムショーを、アップルミュージックが提供することになった。iTunesを使っていないから、わからないけど、恐らくプレイリストが公表されていることだろう。
いずれにせよ、世界的なアーティストと言っても、誰もが知っているアーティストは減っている。今回のアッシャーでも、日本ではそれほどポピュラーではない。あくまで私の感覚だけれど、ラップとヒップホップがメインストリームになってきたあたりから、アメリカのポピュラー音楽の大部分が、日本にはストレートに入って来なくなった気がする。少なくとも、日本の音楽番組では彼らは取り上げられない。
私自身、いまはそれほどハーフタイムショーには期待していない。
なお、ローリングストーンズ誌の超辛口の記事は、読んでいてスカッとするかもしれない。
米スーパーボウル・ハーフタイムショー、歴代出演者の格付けチェック(2024年改訂版)
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