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教師の主体的・対話的な学び 研修編

教育を本気で語る会、高校教師のマサです。
先日、研修主任になったばかりの先生とお会いしたことをきっかけに、
改めて研修の目的について考えをまとめてみました。
研修の目的は義務的に受けることではないはずです。
研修の本来の目的と、その手段について考察してみます。

1 研修を受けたい人っているのか??

研修というのは、職場で受けさせられるものですか?
校外に受けに行くものですか?
その研修は本当にあなたが受けたい研修ですか?
研修に対しての当事者意識が持てないと、
研修本来の目的が見失われてしまいます。
学びたいことや身につけたいものを明確にして、それに応える研修にならなければ、
参加者の満足度も低くなります。
参加者が求める研修を明確にしたうえで、
研修計画を立てるべきではないでしょうか。

2 参加者主体の対話的な研修

研修の内容や形式は様々ですが、
参加者が学びたいものを学べるようにしたいです!
きっと研修の満足度は上がります。
研修で学びたいものは何か。
これを事前に確認しておけば、
参加者のニーズに応えられる参加者主体の研修になります。
さらに、参加者同士で学び合うテーマの設定にもできます。
例えば、近年ではICT関連の研修が多いと思いますが、
そのような研修だと若い先生方のスキルが生かされます。
一方で、要録や成績処理、保護者対応などの長年の経験が生きる研修だと、
ベテランの先生方の出番です。
このようにそれぞれの持ち味が生きる研修となれば、
研修が終わった後の職員室での関係や仕事なども良好になります!

3 先生方の得意分野を生かす

異年齢の職員室だからこそ、それぞれの得意分野が生きる研修につなげたいです。
また、意外な特技を持つ教師は案外たくさんいるものです。
例えば、デパートガールのアルバイトをなさっていたある先生から、
おしゃれなラッピングを教えていただきました。
そのアイディアを応用してプリント配布をちょっと変えたら、
生徒がちょっとビックリしてくれました!
先生方が持っているアイディアやスキルを、みんなで共有すると予想以上の活用方法を発見できることがあります。
皆さんの特技を活かして、対話を通した研修にすると、
たくさんの発見が期待できます!

4 研修は義務ではなく希望性にする

研修を受けろと言われたらやる気は出ませんが、希望者だけの特別研修にします、
と言われると気になって受けてみたくなるものです。
いわゆるカリギュラ効果ですね!

やらされる研修からやりたくなる研修へ
教師のニーズに応える研修にすると主体性が生まれます。
授業でも同じです。
教師が教えたいことよりも生徒が学びたい授業にする。
講義的な授業より主体的な授業にする。
授業だったら主語は生徒、
研修だったら主語は主任ではなく先生たちです!
行事予定に組み込まれた研修よりも、
授業でのICTや年度末の要録などを通して、
先生方が抱えた問題解決につながる研修を目指したいです。

これはPTAの活動と共通している点でもあります。
次回はジョージさんが保護者目線でとらえたPTA活動の魅力と問題をお伝えします。
保護者であり教師でもあるジョージさんだからこそ見えてくるPTA活動を、
明確に言語化してもらいましょう!
学校と家庭と地域が三位一体になって行う教育の本質にせまっていきます!

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