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オープンミーティングを振り返って

本と川と街プロジェクト実行委員の三熊愛です。先日、本名をもじった「あいくま」という芸名を頂きましたので、是非とも浸透させたいところです。

さて、私はプロジェクトメンバー兼クリエイターとして出展予定です。今回は自己紹介と、実際メンバーの方々との会議を振り返らせていただきます。

まずは自己紹介

私は北海道札幌市出身で、京都芸術大学へ進学しました。2020年に卒業後すぐ、新潟県糸魚川市にて小滝地区担当の地域おこし協力隊として就任し、現在も活動中です。

大学で一番に求めていたものは「自分と向き合う時間」でした。社会人になれば、多くのことが自分の意志決定に基づいて降りかかってきます。でもそもそも、何がしたくてどうなりたいのか?それを知りたくて、自分の考えをアウトプットし、目に見える形にすることが自己分析に役立つと信じて芸術大学に進学しました。

直面したのは、自身が造形”物”を作らないこと。なぜか即物的なものよりも様々な要素が絡んだ上で成り立つ現象や状況、それらが生み出す空間そのものに興味がありました。実際、卒業作品『うつしよ』では山を登る行為を人生と重ねて作り、登山中の私の時間を追体験してもらうような空間を提供しました。


そんな大学時代を過ごした私ですが、改めて現在は新潟県糸魚川市の地域おこし協力隊として小滝地区という山間部で活動しています。ミッションは主に山菜の販路拡大と売店明星の活用で、小滝生産森林組合を拠点にして活動しています。

地域おこし協力隊のこと

この職種、地域を選んだ理由として、第一に山を歩く上での解析度を上げたいという目標があります。自給自足の生活ができるようになりたくて、狩猟免許を取得して獣肉を捌いて言葉通り「命を頂く」という行為だけでなく、「人里離れた山の中で暖炉の火をくべながら、ひっそり生きる」という生き方を叶えるための知識と場所を探していました。そこで小滝地区の募集要項が目に留まりました。

移住体験制度で小滝の人たちと関わる機会を設けて頂いた上で、特に現在活動をご一緒している方の熱意を感じました。限界集落と化したこの地域で会った方々は、不思議なほど年齢を感じさせない方々ばかり。ここでなら私は何かお力添えできるかもしれない。そう考えて、今もこの地域で活動しています。

実際、毎日顔を合わせている組合長は新しい物事へ挑戦することに意欲的な方です。私が「秘密基地を作りたい!」と話したときは、建築家の血が騒いだ様子で着々と話が進み、最近ではクラウドファンディングをしようという話にまで発展しました。それが3月上旬の話で、私も快く承諾しました。残り2週間でこのページを作成することになるとも知らずに・・・。笑


なんにせよ、私は山に入る機会が日常的に増えてきたことに対し喜びを感じています。

そして就任から半年が経過した頃、本と川と街プロジェクト理事の伊藤薫さん出会います。ずっと前から清澄白河の雰囲気などが好きだった中まさかの清澄白河民だった方と出会っただけでなく、やっと糸魚川でアートの話をできた相手が薫さんでした。何かを感じさせる出会いを通して、私の好きなエリアの歴史を知ることができる貴重な機会に招いていただき、正直とてもうれしいです。

本と川と街プロジェクトでは、まず全貌を知りたいと思いフワフワとしながら会議に参加しておりました。そこに「パスポートブックを通貨として機能させたい」という案に興味を持った私が今や本プロジェクトのクリエイターとして参加させていただくことになり、驚きが隠せません。

ミーティングふりかえり

ということで、やっとミーティングの振り返りをします。

2回のオープンミーティングを通して私の展示内容を考える機会を設けさせていただいた中で、私は木の記憶をどのように表現するか参加者の皆様と話し合いながら考えました。その中でも印象に残っているのはイワタさんの「木材自分で担いで移動しちゃいなよ!」というものでした笑

私自身、木材を運搬するに際して車や業者に頼むのは素っ気ないかなぁと感じておりました。けど、新幹線に木材を持って歩く人いたら引くしなぁ。など考えていたところに「青春18きっぷ」が挙がりました。

確かに、鈍行や普通列車なら新しい出会いなどもあっていいかも?ということで、私の作品は『ネオ歩荷』(仮)として、木の記憶をたどる映像作品になりそうです。オープンミーティングでプレゼンし、「どうしよう?」を投げかけたことで目指すべき作品像が見えてきました。図らずして過去作の続編のような立ち位置になりそうで楽しみです。

じゃあ実際持ってきた木材はどう展示しよう?ディスプレイ、展示場所はそもそもどうするのか?木にはどんな意味が込められているのか?色々考えることはありますが、今の進捗はこんな感じです。

オープンミーティングありがとう!


さらに、オープンミーティングでは『日常記憶地図』を作成されたサトウアヤコさんともお話する機会がありました。本書を作成する際に見ていた詩集を教えていただいただけでなく、本書に携わられた清澄白河在住の方々にお話が聞けたり・・・。ただ見て触れていた本の奥行がさらに増して、もっと清澄白河について知りたい気持ちも増しました。

オープンミーティングありがとう!


ということで、今回の私の記事はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございました。

本と川と街プロジェクト実行委員 三熊愛

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