見出し画像

街灯と月の光と帰郷と。

秩父からの帰り道。窓越しに見た街の灯りに違和感を覚えた。

山から都市へ向かうと必ず出会すスカイラインと夜空の明るさ問題。でも今日不意に感じたのはそうじゃなくて帰郷感だ。

端的にいうと、街灯を見て帰ってきたと思ったこと。それ自体に対する違和感である。元々田舎暮らしをしていて、高校までは山に囲まれた実家で暮らしていた。道路に動物飛び出してくるのは日常茶判事。牛は脱走するし、猿は追っかけてくるし。

電車に揺られて年から山へ帰る生活をしていると光が仄かになって、家の窓から見える光から帰郷感を感じていたのだが今は全く逆であった。

コロナ期下で、自然に帰りたい欲が彷彿していたのにも関わらず。アスファルトに囲まれて人工物と共に生活した代償とでも言っておこうか。

画像1

帰ってくる場所が無意識のうちに本当に変わってしまったんだなという懺悔と共に、逞しく生きる生物を眺める。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?