夜空を飲みながら昇華していく.
ずっと行きたかった喫茶へ, 遂に行くことができた.
好きな色はなんですか?
そう聞かれると迷わず答える.
夜空の色. ミッドナイトブルー.
空がグラスのかなに浮かんでいる. 魔法のようなクリームソーダを眺めながら友人たちと憩いのひと時を過ごした.
空を吸っているような気分になりながら, この不思議な感覚を愛撫でるように対峙する夜空のメロンソーダ.
夜空に僕が溶けていっているのか, 夜空が僕の中に溶けているのか. 昇華しているのは空の薫りか.
夜空が好きなのは, 永遠を感じるから. そしてその永遠に, 星が浮かぶ. 光が舞う.
記憶の星が, 夜空と共に僕の中に拡がっていくのを感じる祝日だった.
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