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社会適応障害を上手く飼い慣らせて幾星霜. 今日も続く. 尊い毎日.

リニアな老化を感じつつ, 衰えない魂と永遠の霊の対比に人間性を嗜んでいる日曜. 元々買い物が苦手だった. 限界時間があってそれを超えると気分が悪くなり, 店の出口が分からなくなる. 近頃 
それが早まった気がしている. 店員さんの美しく高鳴る声が脳に響き, 軋み渡って頭痛を催し始める. あゝなんてこった. 

店で迷子になる事も増えた. 子供の頃は寧ろどんなに広くても迷わず, 対象(親もとい同伴者)がいなくなっても何となくどこらへんにいるか“分かり” 見つけていた記憶がある. 今ではどっちが子どこか分からないほどだ. 

ECサイトで買った商品が自宅に届くまでの炭素排出量と, 自分で車を運転するか公共交通機関を使って買い物に行って帰ってくるまでの炭素排出量の比較を考えながらカーボンニュートラル脳に汚染されている脳内環境問題を考える位の気力は残っている. 

とはいえ店内に入って「何買うんだっけ?」とまた忘却に気づき, 首を傾げて店内図を読む. メモ取っておくのを忘れた…

商品が何処に置いているかを探している間に疲労が蓄積されていくのを感じる. 殆どのホモ・サピエンスはどうやって名前を記録して, 配列しているのだろう?そんなことを不意に考えた. 

脳内社会が店舗の陳列にまで“移店”する中で, もしかしたら僕は取り残されているのかもしれない. なるほど, アップデートの問題か適応の問題か. 社会適応障害を上手く飼い慣らせて幾星霜. 今日も続く. 尊い毎日. 

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