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オランダの交通ルールを習っていなかったことが発覚した次女

2024年6月某日、13歳になりたての次女はオランダの中等部、Middelbare schoolに通い始めてから早約1年になります。

次女は小学校時代は場面緘黙症という症状を抱えており、小学校を卒業するまでは学校内では全く口を開くことが出来なかったのですが、
(コロナで世界が止まってしまい、その後の次女がどうなったか報告出来ずにいましたが、2023年7月、次女は転校はせず5歳で入学した小学校を無事卒業しました。)

進学した中学校は小学校時代のクラスメイトは一人もいないことも手伝って、場面緘黙症を乗り越え、大人しいながらも毎日自分なりに楽しく通っており、その日あったことやクラスメイトの事を家で話してくれたりしています。

次女が通う中学は自宅から自転車で10分程度の距離なので、車で送り迎えしていた小学校を卒業し、1人で自転車中学登校デビューするにあたり、初登校前日に自転車で一緒に通学路を下見走行して以来、すっかり単独自転車登校が定着し、余程の大雨の日以外は自転車で登校してくれるようになり、長女と次女の中学生チームは一人で勝手に登下校してくれるようになったので子育てが非常に楽になりました。

しかし遂先日、学年末の2泊3日のキャンプから無事帰還して以来、次女は若干風邪をひいてしまい、連日の6月にも関わらず肌寒い日が続いていたこともあり、学校の行きだけは車で送って欲しいという要望から、次女の自転車を車に乗せて数回朝送ったところ、味を占めたのか、「今日も送ってくれへん?」と甘えが酷くなって来たので、「あかん。なるべく自分で行け。」と突き放すと、「よくそこで事故りかけるから送って欲しいねんよなー」とポロっと。

「ん?よくそこで事故りかける?」

次女が言ってるのは我が家のアパートのある駅前の通りを北に進むと駅方面から旧市街へ抜ける、トラム&バス道とも交差する道があるのですが、朝いつも混雑しており、信号もない為、車でも毎朝通る際、自転車と人の通りが途切れずヤキモキするストレスポイントで、そこに合流する時のことを言っているんだなと瞬間的に分かったのですが、それと同時にある懸念が頭を過りました。

毎回通る度、信号を付けて欲しいと思います。

「ひょっとして次女は“サメの歯”知らないのではないか?」

サメの歯とはオランダ語でHaaien tandenと言って、三角形が並べられた、正にサメの歯の様なデザインの、オランダで最もポピュラーな地面に描かれた交通標識の一つで、交差点や車道と自転車道がクロスする箇所にほぼ必ず存在しており、三角の尖っている方が止まれ、そうでない方が優先、という非常に分かり易い交通ルールの基本中の基本なのです。

オランダ移住して間もなく、最初に購入した中古車で車道を走っていた際、このサメの歯を知らず、車が優先にも関わらず、横から横断しようとする自転車を先に行かせたのを、丁度後ろにいたパトカーに「違反だ」と注意を受けた苦い思い出から派生したと言っても過言ではない、オランダで初めて車を運転する方向けの運転レクチャー講習の際にも、いの一番にお伝えするのがこの“サメの歯”

グループ7(日本で言う5年生)の学年末であるこの時期にVerkeers examenという交通ルール試験があり、筆記試験に加え、街中に定められた試験用の自転車コースを走行する実技試験があり、そこでサメの歯を含む基礎的な交通ルールを学ぶのですが、次女は小学校時代の緘黙症のお陰で、クラスメイトとは別に特別授業を受講しており、その兼ね合いで交通試験をまともに受講しておらず、曖昧なまま中学の自転車通学が始まってしまい、毎朝混雑する自転車道にサメの歯を無視して突っ込んでいたそうで、かなり高い割合で優先側の自転車とぶつかりそうになっていたことが発覚しました。(うまく避けてくれていた方々、ありがとうございましたw)

先日三女が交通試験に合格しました

次女にサメの歯のことを伝えると「え?そうなん?!」とやはり知らなかったようで、その翌日からは合流する際、ちゃんとサメの歯の所で止まることができ、突っ込まなくなったそうな。
めでたしめでたしw

Honey-Moco Official

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