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森での朝食@フォルケホイスコーレ

4ヶ月の留学生活の最後の1週間は特別なイベントが沢山あり楽しく、またこの生活ともお別れなのだなと実感する時間でもありました。

最終週の木曜日に先生方が企画してくださったのは、Morgenmad i skoven(森での朝食)です。朝8時に集合してどこかへ向かうとのこと。しかし12月のAM8時、まだ周囲は暗いです。
この時期のAM7:41に撮影したがこの写真です。まるで夜みたいでしょう?

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平日はAM7:30からspisestuen(食堂)で食べることになっています。「明日は外でご飯を食べるから AM8:00に集合」と先生からのアナウンスに、「外で食べるって?雨だったらどうするんだろう」とかよくわからないままその時を迎えました。留学生活中はよくわからないことが満載です。わからなくても時間と場所だけ確認して集合すればあとでわかる。こういった心の柔軟性もこの留学の成果です。

残念ながら私の心配は当たってしまい、小雨が降るなか学校の敷地を少し出て森に向かいました。散歩でも通ったことがある小屋みたいなところに到着。先生方が先に来て焚き火をおこしてくれていました。

ピクニックの朝食版ですね。

まだ外が暗いので、デンマーク人お得意のキャンドルが登場。テーブルを柔かな光で包んでくれています。

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いただくのはいつもの朝食なのだけど、食べる場所が違うとワクワクします。日の出が遅くなるため冬が近づくとAM7:30 の朝食に起きてこない人が多くなるのに、このイベントはほとんどの生徒が来ていたような気がします。普段は来ない人が来たり、外で食べるのが美味しいから食欲が増す人も多くて、朝食はすぐに売り切れとなりました。

食べ終わると、寒さをしのぐためbål(焚き火)にあたりながら、思い思いにおしゃべりをしていました。クリスマスはどこで過ごすのか、学校が終わったら自国へ帰るのか? 次は何をするのか? など話は尽きません。

日本にいると「卒業式」があって、卒業するんだなぁとそこで初めて実感することがありますが、デンマークではこうやって小さなイベントを積み重ねて、少しずつ少しずつ心の準備していたのかもしれません。日常生活で人と対話した事が自身の決断に少なからず影響があったと思います。進路や人生で大事なことを決断するのは大変です。短時間で決めなくてはいけないとか、失敗が許されない、となると尚更です。

デンマークの留学生活では「心が決まるまでは、のんびり待てばいいのかもしれない。時が来たら自然と決まってくるだろう」と思えるようになりました。

何をすればいいか決まっている人はすぐにスタートすればいいのでしょう。でもフォルケホイスコーレにいる「何をすればいいかを探しに来た人」には結論を急がない方が合っているのかもしれません。

ビジネスの世界でも複雑な社会課題や新しい市場を創造する時には、目的や問いを明確にすることが重要と言われています。上位の目的が決まれば手段は自ずから決まってきます。手段から目的を辿ろうとするプロジェクトは失敗しやすいです。

人生をプロジェクトと考えると、結論を急がないデンマークやフォルケホイスコーレでの生活は理にかなっているかもしれません。


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1. そんな!いいんですか!? 嬉しいです!! フォルケホイスコーレ作りのための勉強に使わせていただきます♪