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ボリショイ・バレエ in シネマ

セミョーンの肉体は地球の財産だと思うHoneyです、こんにちは。

bunkamuraル・シネマで「ボリショイ・バレエinシネマ くるみ割り人形」を観てきました。  
公式サイト https://bolshoi-cinema.jp/


「くるみ割り人形」は、初演から100年以上が経ち、多くのカンパニー、振付家により改訂版が制作されています。

ボリショイの「くるみ」の初演は1919年。
今日観た公演は、初演当時の衣裳や振り付けから大幅な改訂はなされず踏襲されているような、古式ゆかしいオーソドックスの極みのようなプロダクションでした。
「100年前にタイムスリップしたよう、、、」
作品の世界に浸りながら、100年前のボリショイの観客になった気分で楽しみました。

そして主演ダンサーについて。
マリー役は、マルガリータ・シュライナー。
王子役は、「この上なくエレガントなプリンシパルダンサー」(←パンフレットより)  セミョーン・チュージン。

セミョーンが王子を演じているのか王子がセミョーンに扮しているのか、、、というくらいに気品漂うはまり役でした。

わたくし、大変光栄なことに、セミョーンと仕事でご一緒したことがあります。そして、まことに罰当たりなことに、セミョーンの舞台を観たことがなく、彼についての予備知識ゼロの状態でお目にかかりました。 
ボリショイのダンサーで、プリンシパルで、あのビジュアルで。。。。。
「自己主張が強くツンとすましたイケメン」 と、勝手に想像を膨らませた状態でお目にかかったのですが、、、、
実際のセミョーンは、控えめで誠実で優しいイケメンでした。そして、手足が長くしなやかな筋肉を纏った あの肉体美。
さらに、ところどころツッコミたくなる天然さも持ち合わせているという、なんともチャーミングな男性でした。
彼の来日公演の際に仕事でご一緒したのですが、初対面の翌日の本番の日のことです。
舞台上で出演者全員でクラスレッスンを行っていた際に、見学していた私を最初にみつけて目で挨拶してくれたのがセミョーンでした。
控えめなご性格なので、「目」だけで挨拶。
バーレッスンをしながら、顎をクイっと上げて、私をみつめて「目」で挨拶。 くぅぅぅぅぅ セミョーン♪

すみません、あの日を思い出したら取り乱してしまいました。

そんな、ザ・プリンスチャーミング・セミョーンが真骨頂を発揮しているボリショイの「くりみ割り人形」でした。

本来であれば来月にボリショイの来日公演が予定されていたのですが。。。。セミョーンにも再会できたはずが。。。
公演は中止となりました。

本国・ボリショイ劇場では新シーズンが開幕し、バレエ公演も再開されています。
しかし、ヨーロッパ・アメリカの多くのオペラハウス、劇場が本来のスケジュールには戻っていない状態です。来シーズンまで全面休止を決めた劇場もあります。

バレエダンサーの現役寿命は極めて短く儚いものです。1回1回の公演がどれだけ大切なものか。。。。
彼らのことを想うと胸が締め付けられるように苦しくなります。

文化芸術に触れて、感性を磨いてもらい、人間としての成長を助けてもらったと感謝している身としては、いまこそご恩返しのとき、いまの自分に何ができるかと考えています。

文化芸術、エンターテイメントの灯りをともし続けるために自分が貢献できることは、、、、
心から離れることのない課題です。


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