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西日本豪雨の想い出

西日本豪雨から1年ということで、先日からそのニュースをよく目にするようになりました。
我が家は幸いにも去年の豪雨被害には見舞われませんでしたが、ちょうどそのとき、ちょっとした事件が起きたことを思い出しました。

■前日、子供は泊りがけの林間学校へ

そう…あの豪雨の前日、我が子は小学校の授業の一環で、1泊2日の林間学校へ行きました。
初めてお友達とお泊りをするとあって、みんな必要以上に重たい荷物で学校に出かけて行ったわけです。

学校からは
「いくら荷物が重くても、これは授業の一環ですので、親が送迎をしたりすることのないようにお願いします!」ときついお達しが出ておりました。

予定では、泊まった先でハイキングをしたり、森の中で拾った石にペイントしたりするプログラムだったようです。
しかし、折からの豪雨で、外には一歩も出られず、ずっと室内で遊んでいたのだとか。カレー作りもなかなか火が熾せなくて大変だったと聞きました。
まぁ、それは天候によることですし、仕方ないですよね。

■翌日(豪雨当日)、予定を切り上げて学校へ帰還

一晩明けて、いよいよ雨が酷くなり、全国でもニュースに流れるほどの被害状況となりました。学校は臨時休校、しかし林間学校に行った我が子の学年だけは臨時休校にできません。
早朝に学校より「予定より3時間早く学校に戻ってくる」ことがメールで知らされました。
挙句、

「必ず14時に、学校まで保護者が迎えに来てください。迎えに来なかった児童は帰宅させません」

とのお達しに180度変更
前日までは「絶対迎えに来るな」
当日には「絶対迎えに来い」

まぁ、それも自然災害のなせる業ですから仕方ありません。先生方もぎりぎりまで決断を迷われたことでしょう。仕方ありません。
兄弟児のいる家庭は、片方の児童を背負い、もしくは子供一人を自宅待機させ、豪雨の中を小学校へ迎えに行かねばならないという相当困難なミッションを背負ったわけですが、仕方ありません。ちなみにその時点で小学校グラウンドが海のようになっていたため車での迎えは禁止です。

小学校の横には市内で一番大きな川が流れており、その川があともう少しで決壊するという状況。ここに住んでもう長いのですが、あれほど溢れかえった川をみたことがありませんでした。
天災の恐ろしさを知りましたし、どれもこれも仕方のないことなんです。

■迎えに行って目の当たりにした、とんでもない光景

天災だし、この状況では学校の通達がコロコロと変わるのも仕方ない。
それはどの保護者も思っていることです。
たとえ両親とも働きに出ている家庭でも、昼に迎えに来なければならなくなりましたが、「命あっての物種」と言いますし、仕方ない

ですけども。

14時に学校に迎えに行って、驚きました。


川は決壊寸前、ほとんどの市民が自宅もしくは避難所に避難しているというこの状況で、
体育館には保護者がずぶぬれで続々と結集している中、

「林間学校お疲れ様の会」が予定通り行われていたのです。

林間学校での楽しかった話の発表(雨のせいで大幅に話す内容は変更されている)を何人もの生徒が発表させられ、
校長先生からは長々とお話が繰り広げられ、
あげくに「こんな忘れ物がありました、誰のですか~?」と先生が一人一人に呑気に尋ねて回っているという…

緊急事態だからと緊急呼び出しされてきたのに、
家には子供を置き去りにして迎えに来た保護者も大勢いたのに、

「それ、今やる必要あるの???」

なイベントが目の前で繰り広げられています。
14時集合だったにもかかわらず、我々は30分もの間、その会を歯がゆい気持ちで見守るしかできませんでした…。

■日本の学校教育の是非

日本の学校教育にはいろいろ思うところが多すぎて、もちろん好きなところもたくさんあるし、昔に比べてとても良くなったと思う面も多々あるのです。
でも、こういう「命にかかわるときの対応」が、ちょっと、あまりにも、どうなの!? と思ってしまいます。

おそらく「最後の集会が終わるまでが林間学校です!」みたいなノリだったんでしょうね。

どこかのタイミングで学校にはご相談したいと、改めて、忘れないように自分でメモしておきます。

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