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家事を外注することの重要性(特に田舎のケース)

購入させていただいたnote。
今から「家事をしつつ子育てする」人、いま「家事と同時進行の子育てに悩んでいる」人、さらには「今後家事が手に負えなくなるはずのシニア世代」にお読みいただきたい内容だった。


■他者に頼ることをしない日本人

出典を忘れてしまったんだけれど、「子供がいても夫婦円満の秘訣は?」と訊かれて「食器洗浄機と洗濯乾燥機を結婚当初に買い揃えておくこと」と答えた旦那さんのツイートが思い出されます。

日本は「嫁/女が家事をして当然」という感覚からいまだに抜け出せない社会。しかも核家族化が進み、家族以外は誰もあてにできない。
先日は、60歳すぎて奥様を亡くされたご主人が、「自分のパンツのサイズを知らないので買うことができない」と嘆いている話を読みました。全部奥様が買っていたので、自分では何もできないんだそうで…。
子どもが小学校に上がれば自由になれると思いきや、毎日のように学校から「地域の不審者情報」がメールで届き、おちおち外出なんかさせてあげられないのが現状。結局、家の中で母親が遊んでやることになる。

そんな中で家事代行業をしている私が言うのもなんですけども、
「自分の家族以外にも誰か頼れる人を作っておく」って本当に大事。

長くお伺いしているお客様はいずれもご高齢なのだけれど、口を揃えて仰るのは、
「年が若いうちに貴方と知り合えていて良かった」
「年齢を重ねてからだと、新しい人を受け容れる気力さえなくなる
本当の家族よりも多く顔を見せてくれるから安心できる」
「私がボケたり死んだら後のことは任せるわね」
と。

「家事の外注」でお仕事をいただいているはずなのですが、携帯の操作方法や飛行機の発券の仕方を訊かれたりと、色んなお話を承っています。
そういった「ちょっと誰かに頼りたいこと」を、私のお客様たちは楽に入手することができるわけ。

頼れる人がいないのに、手をこまねいている人が多い一方、新しい価値観を早くから受け入れている人はきっと老後も安心だろうと思うのです。
お金がなくて家事の外注ができないのであれば、地域に知り合いを増やすなどもとても有効。
困ったときに、近所の人で手助けできる人が分かる、なんていうマッチングアプリも開発されているようです(実験段階だったようですけど)。

■田舎は新しい価値観の流入が遅く、「時すでに遅し」なことも多い

もちろん日本ではまだまだ「家事のアウトソーシング」は流行らないし、私の住んでいる田舎などでは「他人を家に上げるだけでも抵抗がある」という人が多いもの。
けれど、そんな田舎にも確実に核家族化の波は押し寄せているし、少子高齢社会に突入しています。
特に『田舎』は家や敷地が広く、その中に押し込めてある不要品の数が都会と比べると半端ない。
これ、残された家族はどうするの? と人ごとのように首を傾げるときがあります。

田舎に過ごしていて痛感するのは、やはり「家のことは嫁がやるべき」という考え方。「自分達もそうしてきたのだから、次の世代もそうあるべきだ!」というのは、よく耳にする。
先日も、とあるだだっぴろい田舎のお宅に(ただの客として)招かれたのだけれど、80代の奥様方が
「私の家は、昔は地域の若い人々が掃除に来てくれていたものよ。年に1回か2回、会社を休めばいいだけなんだから、それくらいしてくれてもいいのに。全く、最近の若い人は…」と。

そういう古き良き時代があったのは確かなのだけれど、今の若い世代は、自分の休みだって取れない人がいる。それなのに、他人の家の掃除のために休めると思っている。しかも、それを「してもらって当然」と思っている。だから、それをしてくれない若い人たちは「心がない」のだと。

「誰も来てくれないから、掃除もできない」というその家は、確かに埃まみれでした。愚痴れば誰かが来てくれるのならいくらでも愚痴っていいと思うのですが、おそらく誰も来ないままでしょう。そしてさらに誰かに愚痴るのでしょうね。

新しい価値観を受け容れないと、こうなっていくのか~…。
私も人生折り返し地点まで来てしまったので、なるべく自分の思考のアップデートを怠らないようにしたいな、と思う一幕だった。

■子育て世代の重圧は次第に軽くなると思う

子育て世代を取り巻く環境に関して言えば、かなり改善されていくのではないかと思っています。
なぜかというと、新しい価値観を早く取り入れられる世代だから。それに尽きます。
洗濯乾燥機、いいよね! 食洗器、楽だよね! と、「家事を楽にするグッズを取り入れることに抵抗がない」世代だというのは強みだと思っています。
メンタル面でも、「家事って誰かにお願いしてもいいんだ!」と気楽に考えてくれている人が増えてくると思います。マッチングアプリの増加に伴い、更に楽に手が届く存在になるでしょう。
お手伝いさんが家にいる環境で育てば、その子供は「誰かに頼ってもいい」という価値観に自然となってくる、はず。それはそれで好循環だと思うのです。

■シニア世代は、自身をどこまでアップデートしてくれるかがネック

そうなると、シニア世代の動向が気がかりです。
スマホのアプリで家事代行を依頼することもできません。最近では経費削減でチラシなども作らない業者が増えていますので、ほしい情報が行き届かない可能性があります。
なにより「見ず知らずの他人に台所を触ってほしくない!」という価値観をなんとかしないことには、ご自分が苦しいだけなのだけれど…。

なんかとりとめのない文章になってしまいました(いつものこと)。
最終的には「私がシニア世代にどうアプローチしたらいいのか悩んでいるだけ」という、オチも何もないnoteになってしまいましたね。
2,3のアイデアはあるのだけれど、ううむ。もう少し悩もう。

もしサポートのご意思があるなら、お気持ちだけで。別の困っている方へ直接ご寄付ください。私と私の家族は元気なのでnote経由のサポートの必要はありません(*'ω'*)