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緩衝材で溢れた家

在宅で、ハンドメイド商品を販売して稼ぐ方も増えてきた時代。
働き方が多種多様になっていて良いこと…だと思う反面、家での在庫管理がうまくいかず、片付け要請が来ることが増えたように感じます。

■物品倉庫化する自宅

先日のお片付け案件がまさにそれでした。
「自宅でアクセサリーを作って販売しており、軌道に乗って来たのはいいけれど、夫婦+子供2人の自宅が片付かなくなってきた。どうやら自分の仕事のせいかもしれない…」というお話でした。
拝見してみますと、お部屋自体はそこそこ片付いています。作業場所ですから、材料などはきちんと管理なさっているのでしょう。
ですが、「その他のモノ」を押し込めているクローゼットが魔窟と化している様子。
なかでも目に付いたのは、商品を発送する際に使用する(かどうかも分からない)緩衝材の山。クローゼットの一角を占めています。
どうやら、自分がネットで注文した各種の商品に入っている緩衝材を、使い回すために取り置きしているようでした。サイズはまちまちですし、いかにも「押し込めた」という感じでぐちゃぐちゃに入っていました。
(自分の商品発送に別の商品を包んでいた緩衝材を使う是非についてはさておきます。SDGs的な観点からは良いことだと思うので…)

この、「使用するかどうかも分からない」という点がポイントなのです。

同じく個人事業者として、「なるべく発送コストは低く抑えたい。だからこそ、荷物の梱包材や緩衝材は多種多様に準備しなければならないし、自宅に届いた荷物の緩衝材も使い回したい」という気持ちは痛いほど分かります。
また、緩衝材は包装紙などと違い、割ときれいなまま箱に入っています。「もったいない精神」から、捨てるのを躊躇って、次に使い回したくなる気持ちはある意味美徳と言えなくもない、はず。

ですが、そのせいで家族が使うべきスペースまで奪っているという苦しい現状もある…。

何度もお伝えするのですが、収納とは「どれだけの量が入るか」ではなく、「どれだけ取り出しやすいか」を考えるもの。
何の考えもなしに「まだ使えるから」とクローゼットに押し込んだ緩衝材は、どんなサイズのものがあるかも把握しにくく、一つを取り出そうとすれば全部引っ付いてきて使い勝手も悪いものです。

今回のケースでは、一番場所を取る(そのわりにあまり使用しない)風船状の緩衝材(エアー緩衝材、ピロー型緩衝材などという商品名のようです)は撤去。

クローゼットの中でかさばっていた風船状の緩衝材

▲この商品、緩衝材としては超優秀なのですが、個人宅で保管するにはこれほど難儀なものもありません。なにしろ、すごくかさばるのです。
企業ではこれに空気の入っていない状態で購入し、梱包する際に空気を入れて使用するようです(いまググりました)。

残りのプチプチはきちんと広げて1枚ずつ重ねて管理し直せば大した場所も取らないことが判明。その上、発送に使用しやすいのはプチプチタイプの方だとおっしゃるので、こちらはきちんと保管することにしました。
もちろん、きちんと仕分けをし、再利用できそうなキレイなものだけを厳選。
クローゼットに押し込めていたせいでぐちゃぐちゃになってしまった他の梱包材は、潔く処分! だって、ぐちゃぐちゃなもので包んだ商品をお客様に届けられませんからね。

■自宅仕事は「在庫管理」が肝心

どうしても「売る」方に重きを置きがちな在宅ハンドメイド業。
ですが肝心なのはバックヤードなんだな…と痛感した事例でした。
バックヤードがきれいに整っていないと、仕事もやりづらく、更には家族の理解も得られにくい…。
緩衝材は荷物にぎゅうぎゅうに押し込めることで荷物を守ってくれますが、そのせいで家の中がぎゅうぎゅうになってしまっては元も子もないですよね💦

今後も定期的に声をおかけいただけるそうなので、一層お仕事を頑張っていただきたいなと思いました。


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