児童相談所に通報された話 その2
生後1年の間は色んなことがあると覚悟はしていたはずが。
第一子Aの時と比べて精神的に楽だったはずの第二子Bの子育て中に、児童相談所に通報された時のお話(その2)です。
■手術内容が(別の意味で)すごかった
生後半年の節目にベビーベッドから転落した我が子B→夜間救急で頭蓋骨にヒビを確認→大学病院へ緊急搬送→そのまま緊急手術
緊急手術になった日の夜。
頭がい骨を切除しての大手術と訊き、もしかしたら死んでしまうかもという恐怖で眠れませんでした。
(こんなnoteを書いているくらいですので、手術は無事に成功しましたし、Bもすくすく健康に育っているのでご安心を)
ありがたいことに、頭蓋骨にひびが入っていただけで、くも膜や脳本体などには異常もなかったそうです。
あのとき自己判断で過ごさなくてよかったし、夜間救急に小児科医を置いてくれてた地元病院にも感謝だし、すぐに受け入れしてくれた大学病院にも感謝です。
で、その手術内容なのですが。
「ひびが入って窪んでいる部分の頭がい骨を丸く切り開き、逆さにして接合しなおす」という説明が。
※分かりづらいのでへたくそながらオーバーに図解してみました。
「こうすれば、なんと! 凹んだままの形で再利用できちゃうんです!」みたいな説明に、「そんなんでええんか…日本の医療技術すげぇ…」と度肝を抜かれた記憶があります。
脳に異常がなかったことを裏付けるように、術後すぐにBはキャッキャと元気そうに動いていました。本当に各方面に感謝です。
■手術後の経過観察が予想の斜め上だった
とはいえ、頭の手術ですので、術後はもちろんICUに運び込まれました。
ICUでは我が子Bはアイドル扱い。
それもそのはず、ICUは重篤患者さんが住まう場所。声も出せないような患者さんしかいない中、看護師さん曰く「こんなにキャッキャ笑ってくれる可愛い患者さん、初めてです!」と、みんな仕事の途中で癒されに我が子を抱きに来るという(苦笑)
さてそうなりますと入院期間が気になってきます。
頭がい骨の手術ですからね。入院期間は最低でも1ヶ月くらいだろうか…と内心びくびく。Aの育児もありますし、どうしたものかと頭を悩ませていました。
すると、1日経過したあたりで主治医が診察にいらっしゃいまして。
キャッキャ笑う我が子を見て、こう仰ったのです。
「これなら明後日には退院できますね」
「ファッ!? あ、明後日!?」
「子どもの頭がい骨は柔らかく、すぐにくっつきます。だから、手術後の経過が良ければ、あとは擦り傷と同じ扱いになります」
「擦り傷と同じ( ゚д゚)ポカーン」
頭がい骨を切り開いての手術が、「擦り傷と同じ」ですってよ奥様…
■最終日、小児科医のチェックにて通告あり
そんなわけでスピード退院となった我が子。
最終日(といっても2泊3日だったのでそんなに最終日という実感もなかった)の前夜に、最後の小児科医のチェックがありました。
※主治医は脳外科だったため、最後に別の先生の診断が入ったわけです。
そこで小児科の先生が、非常に言いにくそうに仰いました。
「医療の現場の人間として、ICUに運び込まれた乳幼児がいた場合、絶対に児童相談所などに通報する義務があるんです。申し訳ないけれど、一報は入れさせていただかないといけません。…もちろん、虐待などの兆候は見られなかったことも申し添えておきますので!」
前回も書きましたが、保育士試験を独学で受験したことがあります。
その際に、医療機関とどういう連携を取っているのか詳しく学びました。
「おお、学んだことがこんな形で役に立つとは…」と少し感激しましたが、自分が通報される側だとはね!!!(爆)
■そして、無事に退院
そんなこんなで、予定通り、呆気なく、2泊3日で退院しました。
※もちろんこれは、我が子のケースに限った話です。幸運にも我が子は頭蓋骨にだけひびがある状態で、脳に何の異常もなかったためにこの日数で済みました。しかし不幸ながら、もっと長い入院をする乳幼児もたくさんいらっしゃると思います。
本当に一歩間違えていたらBは死んでいました。とても怖い事故です。みなさんも、ベビーベッドの柵には本当に気を付けて!!
退院後は地元の脳神経外科で経過を観察するように言われ、これにて一件落着…
ではなかったわけです。
長い前置きがようやく終わり、その3に続きます。
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