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オタクの生前整理【リターンズ】4日目:漫画の整理

オタクが「義実家」を片付ける実録です。
コレクションとか趣味とかお持ちの方々は、自分と自分の周囲のことをちょっとでも考えてもらえればいいなと思い、したためています。

■本丸突入。義妹の漫画コレクションにメスを入れる

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このシリーズの序章で「義妹の漫画が2~3000冊くらいあるみたい」といったな。

あれは嘘だ。
結果的に5000冊超だった

■漫画の整理をめちゃくちゃ嫌がっていた義妹

序章あたりでも語った通り、義妹は漫画の整理をめちゃくちゃ嫌がっていました。その理由を「全部大事だから捨てたくない」と言っていたのだけれど、問い詰めてみるとどうやら「量がたくさんありすぎて面倒」が5割、そして「買った漫画を誰かに見られるのが嫌だから」が5割という感じ。

以前、会社勤めしていた頃、新卒採用にかかわったことがあるのですが。
その時「面接で『好きな本や感銘を受けた本』について訊くのは、どうやら法に引っかかる」という話を聞いたことがあります。その時は「へぇぇ、言われてみればその人の主義主張を如実に表しかねないわけで、その人物を色眼鏡で見てしまう可能性もあるな」と思ったものです。

それと同様のことが、つまり漫画でも起きてしまうわけです。
「結婚なんかに興味はない」と言い張っている義妹の本のほぼすべてが男女の恋愛もの。「え? 口では結婚に興味ないとか言いつつ、ほんとは興味あるの?」と思ってしまいますよね。そして、そう思われるのが嫌だからこそ、他人に触られたくないのでしょう。気持ちはよくわかります。
自分自身のことに置き換えてみると、私はBL本ばかり読み漁ってますが、友達とか旦那に見られるのは死ぬほど嫌ですもんね。

■ひたすら義妹の本を片付ける日々が続きました

まずは当然ながら「要るか要らないか」で分類。
当初義妹は「全部要る」と言っていたのですが、「そんなわけないだろう、絶対に要らないのがあるから!」とお願いして分類を進めていくと、2000冊超えの漫画が「不要」と判断されました。

なにが「全部要る」だ!?!?!?!

と思いましたが、ここはぐっと堪えて(笑)

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ちなみにその時の売却したレシートがこちら。
これによれば値段のついたものが700点。値段のつかなかったものも多数あったと思われますが、全部処分をお願いしたので正確には800~1000冊だっただろうと推察されます。
これをなんと3回もやりました。なので、最低でも700冊×3回=2100冊。
ブックオフの皆様には本当に申し訳ない…。
毎回上記の車のトランクの量を持ち込んで査定してもらうこと各1時間…(取りに来てもらうのが躊躇われる分量だったので、私が自分の時間を割いてまで持ち込みました)

何度もしつこく書いて申し訳ないのですが、紙の漫画を換金したいと思っている人はお早めにね!
カビてからじゃ価値が下がるし、時代は電子書籍。紙媒体は買取してもらえなくなる未来も考えられます!

よく片付けしてると「値段のつきそうなものは勝手に売ってもいいからね~小遣いにしたらいいよ」などと恩着せがましく言ってくる人がいるのですが(特に私の身内)、
売りに行くのにも時間と手間とガソリン代がかかるんだよ!?

仕事で請け負っているわけではないので、もう本当に単純に私のプライベート時間の損失です。しかも仕事をお断りしてまで義実家に行っていますのでこの繁忙期に仕事の売り上げも激減です。なんてこと。
忙しすぎてnoteの連続更新記録も途絶えました。プンスコ!

車のサスペンションも絶対へたってるんじゃないかな…
ようやく先週で撤収作業も終わったので、車の点検に持ち込みますよ…。

ほんっとーに、家一軒分の片づけ、楽には終わりません!

■呼吸器をやられました

一見するととても片付いている義実家。しかし何十年も降り積もったホコリやカビを今回一気に舞い上げてしまった結果、一気に呼吸器をやられてしまいました(※もともと喘息の既往症あり)。

治療をしつつ片づけを並行して行ったのですが、おかげで全然治らず…(´;ω;`)ウッ…
義実家の片づけなどなさる人は、防塵マスク着用をお勧めします。呼吸器の弱い方は特に…!

■適当な本棚を買ったツケ

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これもいろんなお宅で見受けられる光景なのですが…
本を収納するのに「とりあえず3段ボックス買っとけば何とかなる」現象。ご存じと思いますが、3段ボックスは本の収納用には作られていないうえ、安さ重視で結構弱いですよね。にもかかわらず、デッドスペースがないようにと本をぎゅうぎゅうに詰め込む人がほとんど。

ちなみに義実家には、義妹が漫画収納のために購入した3段ボックスが15個もありました。
いずれも本をぎゅうぎゅう詰めにしており、重さで棚板がたわんでおり、二度と使えない状況。
ぎゅうぎゅうにしているので、「読みたい本がすぐに出てこない」「何を収納しているかわからない」状態になり、余計に片付けが億劫になる。
さらに買い足した本のせいで「3段ボックスの前に3段ボックスを置く」「上もどんどん重ねていく」ことになり、不安定かつ危険な状態。さらに、そのわずかな隙間にも本を詰めていって…のエンドレス。5000冊の本を収納するにはそれくらいしなきゃだめなんだろうなと白目になりかけました。

結局半分ほどの漫画を手放し、3段ボックスを全部廃棄して思うのは、「自分の管理できる以上にモノを持つのはお金と時間の無駄遣い」ってこと…。

いや、分かるんですよ。私だって漫画は大事だし、何なら自分で同人誌を作ってるくらいだから、大切に取っておきたい気持ちはあるんです。なんならほかの整理収納アドバイザーさんより強いんじゃないかと思うほど。
でもね、最終的にそれが苦行となって自分に降りかかってくるんですよ。
なので、一つの指針ですが、40歳を過ぎて子供から少し手が離れたら、徐々に持ち物は少なくしていきませんか。

■実家/義実家の片づけに悩んでいる人へ

いま振り返って思うのですが、おそらく高齢の親に「片づけろ」と言っても絶対に動きません。他人を無理やり動かすことは、誰にもできないのです。
なので、実家の片づけに関しては、親が亡くなったあとに自分で業者を呼ぶつもりで貯金をしておく、というのが大正解かもしれない(ちなみに50~100万ほど見ておく必要があります)

私たちアドバイザーは片付けのプロですが、それでも「片づけたい」というお客様のお手伝いをすることはできますが、「片づけたくない」と言われたらもう何の手伝いもできないわけで。
これを一般の皆さんが実行できるとはさらに思えません。

代わりに、自分自身がそうならないように、今から、徐々にモノを減らしていって、自分の子供に迷惑をかけないようにするしかないんでしょうね。

【本日のまとめ】
■漫画や本はその人の人となりを表すこともあるため、なかなか整理のお手伝いができない(ことがある)
■何も考えずに3段ボックスを買うのはやめよう
■実家の片づけレベルになると防塵マスクが活躍する
■40歳を超えたら徐々にモノとお別れしていこう




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