「ドイツ的お片付け」に学ぶ

■ドイツ人は使うもの収納するが、日本人は使わないものを収納する

これってすごく面白い観点だと思うんです。

皆さんは収納場所と言われると何を想像しますか?
片付けの現場に行くと、多くの方から「これは使わないからとりあえず収納しておきたい」って言われるんですよね。
つまり、日本人にとって収納場所というのは「使わないものを押し込んでおく場所」、さらにいうなら「隠すための場所」なんです。

昔はこれを、「日本人特有の『もったいない精神』のなせるわざ」だと好意的に解釈していたのですが、どうも違う気がする。
だって、「もったいない」という割には扱いがとても雑なのです。
これって、単にモノが溢れすぎて、捨てるのがめんどいだけなのでは? と思うようになりました。

■収納の中身を考えると人生が変わる

以前バズった片付け本に「28文字の片づけ」という本があります。
ここの帯に代表例が書いてありますが、
「今日の下着で救急車に乗れるか?」
これを片付けの指標とする、というもの。
こんまりさんの「ときめき」による整理整頓とちょっと似てますよね。

要約すると「(下着であっても)誰にでも見せられるくらいじゃないと所有する価値はない」とでも言いますか。

日本人は誰にも見せられないようなモノばかりしまい込んでいる、だから誰にも部屋を見せられない。
これを、誰にでも見せられる、むしろ「誰かに見てもらいたい!」というようなモノだけに限定していったらどうでしょう。

インスタグラムなどにも「我が家の収納!」と、きれいにならんだクローゼットや食器棚の画像をUPしている人がたくさんいますよね。
こうなると自分でもうきうきするし、人にも見せたくなる。人生が全ていい方に回り始める。

■来客にクローゼットの中身を平然と見せられるようになれば「完璧」

私は趣味でドイツ語を勉強していたのですが、ドイツ人のみなさんって人を家に招いた時、必ず全部の部屋を見せるんだそうです。
日本人は絶対にしませんよね(苦笑)それどころか「絶対に人を家の中に迎え入れない!」と決めてる人だってかなりの数いらっしゃるくらい。
それってつまり、よほどみられたくないもので家の中が占拠されてるって証拠。

収納に隠すのではなく、見せられるものだけを入れる収納を目指す。
これ、今の日本人に必要な視点だと思います。





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