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オタクの生前整理【リターンズ】3日目:子供の教科書類

オタク夫婦が「義実家」を片付ける実録です。
コレクションとか趣味とかお持ちの方々は、自分と自分の周囲のことをちょっとでも考えてもらえればいいなと思い、したためています。

■最後に「辞書を手に取った」のはいつですか?

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片付けという仕事をしていると、時代によって人々の価値観がどれほど変わっていくのかをまざまざと見せつけられる気がします。
今回は義実家から大量に出土した、辞書や教科書の話を。

片付けしていると、どんなおうちからも「大量の辞書」が出てきます。同様に、「百科事典」なども出てきますね。昭和時代には子供に贈るものとして、また本棚にずらりと並べて置くものとして、たいそう重宝されたようです。ちなみに我が実家にもあります。

さて質問ですが、最後に「辞書で」単語を調べたのはいつでしょうか。

時代は「ぱそこん」から「すまほ」、さらには「話しかければ自動で調べてくれる」機械が登場するまでになりました。
そんな中でも学校では辞書を使って文字を調べることを教えます(それはそれで有益なことだと思っているので、そこは今回の論点ではありません)。

が。
社会人となった我々が、果たして最後に辞書を手に取って調べたのはいつだったか、思い出してほしいのです。そして、今後そういう事態が起こりうるかどうか。

私は時折ネットで記事を書くような仕事もしていましたし、子供もいますので、実際によく辞書で文字を調べることがあります。特に漢和辞典などは、なかなか読み物として面白い面もありますし。

ですが、そういう用途で使わない場合は、おそらく処分をした方がいいんですよね。上記の画像、埃をかぶったままの辞書類が大量に出てきたところです。もちろん、数十年使われていません。
でも辞書ってなかなか捨てづらいんですよね。わかる。分かるよ、その気持ち。特に三浦しをん「舟を編む」を読んだ後だと、「この辞書編纂に何人もの人がかかわってたくさんのドラマが生まれたんだよなぁ…!」とか思うとムネアツで! 余計に捨てられません!

(三浦しをんさんなら文学BLとして名高い「月魚」を絶賛おススメ!します!)

ですが、辞書や百科事典というのは、歳を取ってからは(重すぎて)捨てづらいものの最たるものなのです。今後の自分の生活を考えて、「おそらく単語の意味などはネットで検索するだろうな…」とお思いでしたら、潔く売り払った方がよろしいかと。

ちなみに百科事典は、①重すぎる②場所を取りすぎる③内容が更新されない(内容が古すぎる)という理由により、中古本買取店でも拒否されるそうです…こうなったら捨てるしかありません。昭和のステータスが、今やゴミ。なんというか、泣ける話です。

片付けという仕事をしていると、物理的な「モノ」を減らす必要性を痛感するのと同時に、自身の「価値観のアップデート」が必要なんだなと痛感するのです。
「あの時代にはこれを持っていることがステータスだった」という価値観をこそ、そろそろ捨てていきましょうね。

■教科書類はいまだに発掘できていません

実は…義実家には子供全員分の教科書が隠されているのです。
主人曰く、義父が全部大事にまとめて屋根裏に置いている…とのこと。

ここでもお聞きしたいのですが、子供のころに使った教科書を読み返したことが、大人になってから、一度でもありますか!?

そもそも読みもしない教科書を(しかも子供が望んだわけでもない)、なぜ義父はわざわざ屋根裏などと言う面倒な場所に保管したのか!!!!
数十年の月日が流れ、家は傷みまくり、屋根裏に上ることができなくなっているというのに!
(おかげで、家を解体した際に職人さんに別料金を払って降ろしてもらい、それを我々が別の日に回収して処分するという、めんどいことをする予定です)

なんでも「保管しておく=大事にしている」と勘違いしている人が多すぎて涙が出てきますが、自宅内で一番大きな脚立を使って危険を冒さねば取り出せないような場所に保管するのは、決して「大事にしている」とは言わないの!!(鼻息)

教科書とか辞書とか、勉学に関することはなぜか「絶対に捨てちゃダメ」だと思ってる人、多いですよね。
私は今でも趣味でいろんな試験を受けるくらいに「勉強が好き」なのですが、それでも教科書は取っていません。なぜかって、やっぱり内容が変わっていくからです。
いま子供がいて、たまに教科書を見ることがあるのですが、「こんなこと私たちは習わなかったよね」ということがたくさんありますよ。
それを見て、「私もまた勉強したいな」と思えば、古い教科書ではなく新しいものを買ってきて勉強すべき。というか買うまでもなくネットでも十分に学べる時代になりましたしね。
なんなら子供のお古の教科書で十分じゃん。何も数十年前に自分が使ったホコリまみれの教科書を出してくる必要もない。

【本日のまとめ】
■片付けは、自身の価値観のアップデートが何より必要。
■なんでも取っておけばいいってわけじゃない
■屋根裏と床下は収納場所じゃないぞ

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