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はちみつの素晴らしさを体感する

1-蜂蜜の歴史

蜂と蜂蜜といえば、古代エジプトや古代中国が必ず登場します。 新石器時代からミツバチは動物として最も古い歴史を持っています。
当時はミツバチの集めた蜂蜜を盗んで食料としていたようでホモ・サピエンスと蜂蜜は石 器時代から一緒だったのです!
ミツバチと蜂蜜は、シュメールやバビロニア文献で言及されています。 現在発見されている最古の経典のひとつでシュメール人の中心地であるニップルの粘土板 に処方箋が書かれているのが残っています。傷口の治療や目や耳の病気の治療に使われていたとも書かれていました。

古代エジプトで蜂は、カフーンパピルスで最初に言及されたエジプト王を示すシンボル「ヒ エログリフ」として使用されていました。完全に解読されたパピルスの紀元前 1700 年ごろ のスミスのパピルスには4千年以上まえの医療や手術の様子が描かれています。 その中に傷口の治療として「縫った後、初日は新鮮な肉を上に乗せる。もし傷の縫い目が 緩んでいたらそれを引き寄せ、患者が回復するまで毎日油脂と蜂蜜で治療する。」と書か れています。

また、乳香(熱帯の地域に育つ常緑低木であるカンラン科ボスウェリア属の樹脂)と蜂蜜に浸 したリネンで傷を治療する処方箋もあったようです。 エジプトでは現在のような巣箱でミツバチを飼っていたようで、このように蜂蜜は薬とし て多く使われていました。 また聖書の中でエジプトは「乳と蜜の流れる国」と記されているようです。

古代中国でも紀元前 2000 年ごろから蜂蜜は重要な薬効があると考えられていたようです。 中国医学では蜂蜜は陰でも陽でもないバランスの取れた「中性食品」として中国人に愛され ています。 明の時代に薬学者の李時珍(りじちん)が著した中国医学の古典「医書大系」には“蜂蜜は 病原性の熱を払い、毒素を取り除き、痛みを和らげ、脱水と戦うのを助ける。毎日食べるこ とで便秘の予防になり、慢性的な咳に悩まされている人にもおすすめである”と記されてい ます。
蜂蜜と温かいミルクは、胃炎や胃潰瘍の治療の伝統的な治療法であり、蜂蜜を食べることで 不安や不眠治療にも推奨されていたようです。

2-蜂蜜の成分から見た魅力

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