一番最初の記憶

一番最初の記憶はなんだろう?

だいぶ大きくなるまで、2DKの家に5人で住んでいた。
私のおばあちゃんはお母さんが20歳になった時におじいちゃんと離婚した。
その小さな家はおばあちゃんが離婚する時おじいちゃんからもらった家で
お母さんが20歳になってから結婚するまでおばあちゃんと二人で住んでいた家だ。

一部屋はおばあちゃんが一人で使っていて
もう一部屋を私たち4人家族で使っていた。
6畳の部屋に3枚布団を敷いて、4人で横並びで寝ていた。
お父さんとお姉ちゃんが1枚ずつの布団で、私はおかあさんと一緒に。
狭いからか時々、布団からドレッサーの下に潜り込んで寝ていたそうだ。
(これは記憶があるけど一番初めじゃないと思う)

キッチンというか廊下というかダイニングとは呼べないところに机を置いて
床に座って正座してご飯を食べていた。
床で正座は痛いけど、良い子にしているとお風呂場の椅子を使わせてもらえるから
使わせてもらえるように良い子にしようと考えていることや
使わせてもらえてうれしい!と思っているのが
一番最初の記憶な気がする。

3歳くらいだろうか?
正座がどんだけ人間にとって苦痛かということか?

まぁとにかく、現代では考えられないくらいの、昭和な家で育った。
そこが私の原点。
線路沿いの2DK
5階建てのマンションだけど、エレベータはなく
私は1階に住んでいたので、苦痛ではなかったが、5階に住んでいる幼馴染は
毎日、よいしょっと言いながら、弟と励まし合って、階段を上っていた。
(これも結構大きくなってからの記憶だな)

そんな小さい家での初めての記憶から始まる私の人生。

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