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超個人的2023年上半期ジャニーズ演劇大賞を決める会

2023年、なんか色々なジャニーズ舞台を観に行ったのでまとめられればと思います。観た舞台のことを記録していかないとすぐに忘れちゃうから…
まだ公演中の作品もありますが、ネタバレなしの内容になっています。

2023年上半期、観劇したジャニーズ演劇は以下。

2月音楽劇『逃げろ!』(主演:橋本良亮、佐藤流司/演出:鈴木勝秀/新国立劇場中劇場/制作:avex)
3月:『ルーザーヴィル』(主演:井上瑞稀/出演:本髙克樹/演出:ウォーリー木下/新橋演舞場/制作:松竹)
3月:「ガーすけと桜の子」(主演:矢花黎/出演:阿達慶/演出:湯口智行/草月ホール/制作:ワンダーヴィレッジ)
3月:「明るい夜に出かけて」(主演:今野大輝/演出:ノゾエ征爾/本多劇場/制作:ニッポン放送)
3月:「DADDY」(主演:中村嶺亜/出演:小山十輝/演出:河原雅彦/サンシャイン劇場/制作:avex)
4月:「GYPSY」(主演:大竹しのぶ/出演:生田絵梨花、佐々木大光/演出:クリストファー・ラスコム/東京芸術劇場プレイハウス/制作:TBS)
5月:「漫才ギャングリローデッド」(主演:馬場良馬、菅田琳寧/演出:マギー/博品館劇場/制作:製作委員会)
5月:「BACKBEAT」(主演:戸塚祥太、加藤和樹/出演:辰巳雄大/演出:石丸さち子/東京建物 Brillia HALL/制作:CAT)
6月:「Shakespeare's R&J」(主演:北川拓実、青木滉平、木戸大聖、中田圭祐/演出:田中麻衣子/東京芸術劇場 シアターウエスト/制作:トライストーン)
6月:「舞台『まんが日本昔ばなし』伝説・桃太郎~鬼の絆~ 」(主演:和田優希/演出:モトイキシゲキ/ヒューリックホール東京/制作:プロデュースNOTE/N2TOKYO)
6月:「ダーウィン・ヤング 悪の起源」(主演:大東立樹、渡邉 蒼※Wキャスト/演出:末満健一/シアタークリエ/制作:東宝)

ジャニーズ演劇以外を含めるともう少しあるのですが、ジャニーズ舞台は11作品観劇しました。そのうち6作品は一番応援しているグループのものなので、オタ活的側面での観劇もできて大変コスパが良い半年だったように感じます。
新橋演舞場のミュージカル「ルーザーヴィル」から本多劇場のストレートプレイ「明るい夜に出かけて」までかなり幅広く観劇したと思います。ジャニーズに軸足を置いて舞台演劇を進めていくと自分からは見ようと思わない作品も挑戦できてお得だなーと思っています。

もちろん見ていない作品もあります。川﨑星輝の火の顔、坂本昌行のTHE MUSICMANとかは見る気満々でしたが都合が合わず…。小瀧望のラグタイムも見ていないし、基本的に遠征をしないので中山髙木髙地の「星降る夜に出かけて」、戸塚五関「ノクターン」も見れていないです。
さらに、上半期の内部舞台といえばジャニアイ(今年はジャニワ)、SHOCKがありますがどちらも見送りになりました。北山さんのSHOCKは見たことがなかったのでなんとか手配したかったのですが、まぁ最後だし北山さんのファンに見てもらう方がいいだろうと…。少年忍者全員が出演する「俺たちのBANG!!! ~大劇場を占拠せよ~」は内部舞台扱いなんですかね?外部の作家が作ってるようですが。こちらもスケジュール合わず見送りとなりました。

前置きが長くなりました!つまり、全て見たわけでもないし、そもそも全く別のジャンルの作品を比較して評価することはあまり意味を成さないだろう、という前提で、部門別に作品を振り返るために「超私的ジャニーズ演劇大賞」という体を取らせていただきます!また、一応ジャニーズ演劇大賞ということなので役者として受賞資格があるのはジャニーズ事務所所属タレントに限らせていただきます。


主演男優賞


戸塚祥太(A.B.C-Z)「BACKBEAT」
ビートルズブレイクの前日譚を描いた今作で戸塚が演じたのは才能のある画家で、ベーシストのスチュアート。徹底的に観客に親近感を持たせる隙を与えず、「共感させない芝居」をしていたように見えました。それが逆にスチュアートの誰にも理解できない苦悩を浮かび上がらせる形になり、天才の孤独を見事に演じていました。


助演男優賞


本髙克樹(7 MEN 侍)「ルーザーヴィル」
人類初の電子メールの開発に打ち込むオタク高校生・マイケルの親友役、ルーカスを演じた本髙。主人公のマイケルはヒロインの事が好き、電子メールの研究を成功させたいというかなりシンプルな行動原理を持っているのに対して、本髙演じるルーカスは恋人のいない孤独や自分の小説も認められたいという欲求など複雑な心象表現を器用に演じていたと思います。

歌唱賞


大東立樹(ジャニーズJr.)「ダーウィン・ヤング 悪の起源」
矢崎広、内海啓貴といった、特に歌唱を評価されている俳優との歌唱であっても全く引けを取らない、主演として堂々とした歌唱だったと思います。第一幕では善良な学生として、ひたすら上手い歌を歌うのですが、第二幕で事件が動いてからはグッと深みのある、思い物語をさらに重くするような表現が光っていたように感じます。大東は現在18歳。これからどのような役者になるのか本当に楽しみです。

作品賞


「DADDY」
中村演じるこーすけが、未来からやってきた自分の子供と、幼い頃に亡くなった父との交流の中で歌との交流を描いた今作。本筋では亡き父、歌、そして自分の子供とどのように向き合っていくのかをしっかり描く一方で、客席の子供と一緒に歌って踊ることで、観ている子供が実際に舞台芸術という愛をステージから、そして隣に座る大人から与えられる構造になっていました。もちろん子供だけでなく、大人も、自分の芸術のルーツを振り返るきっかけとなる、本当の意味で「大人から子供まで楽しめる」作品だったように感じます。

脚本賞


「漫才ギャングリローデッド」
原作出版時から現在まで大きく変化したお笑いの環境を上手く適応させ、作品のノイズを極力減していた様に感じました。要素もかなり削られ、セリフもかなり改変されており、小説と異なるシーンも数多く存在しますが、物語としての核がブレることなく、別フォーマットではありながらも「漫才ギャング」になってたと思います。アドリブのシーンも程よく入っており、演者に緊張感を持たせ、それが原作小説がもつアツさになっていたと思いました。

演出賞


「明るい夜に出かけて」
佐藤多佳子の第30回山本周五郎賞受賞作品を原作にした今作。多くを語らない主人公・富山の心象表現を「富山以外」の演者が代弁する形で表現し、原作小説が持つ文学性の高さを舞台というフォーマットで表現できていたと思います。舞台上の棚を移動させて場面変更を表現していましたが、場面だけでなく富山の心理状態を示していたのも印象的でした。シンプルな舞台装置が作品の「言葉」の力を強調していたように感じます。

その他

めっちゃ良劇場賞:高崎芸術劇場(「明るい夜に出かけて」)
群馬県高崎市の劇場ですが、高崎の空気が本当に綺麗だし劇場も綺麗で、駅前は八王子の半分くらい栄えているので意外と時間も潰せます。

めっちゃ良感想文賞:「DADDY感想 父親ではなく、ダディになるということ」
2023年書いた私の長文の中で一番いい文章だと思います。一番感動したから当たり前ではあるけど…

あとがき
偉そうに色々書きましたが観劇って本当に楽しいなーって心の底から思える作品をたくさん見られてよかったです!下半期も色々観たいなーと思います。宣伝と脳の整理の為に観劇予定、観劇したい作品を上げていきますか…
・『野暮兄弟と小狐ちゃんSpeciaL』(主演:SpeciaL)
・DREAM BOYS(主演:渡辺翔太)※当たるかなぁー
・チャーリーとチョコレート工場(主演:堂本光一)
ドリボが当たればこれから発表されるであろう12月の帝劇も併せて結構頻繁に帝劇に行くことになりそう。ムーラン・ルージュも行くし古川雄大のルパンも行くし…
ジャニーさんの報道と塚ちゃんのおやすみで12月の帝劇はえび座にならなそうだし、9月の演舞場が埋まっていて「少年たち」は今年はなさそうなので、内部舞台がどうなるかも気になります。
あとは京本さんの舞台を永遠に待ち続ける人になりますが、今年はないのかなーーー

以上!また半年後に同じ文章を書こうと思いますー

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